4歳児があわや窒息 リビングの“落とし穴”に注意喚起 「小学生くらいの子でも危ない」の声も

4歳の子どもがリビングで遊んでいる最中、あわや大事故につながる可能性があったと報告した投稿が話題になっている。窓のロールスクリーンのチェーンで遊んでいたところ、誤ってチェーンが首に巻き付き、危うく窒息の状態になったというもの。消費者庁も注意喚起を促している。いったい、どのような状況だったのか、投稿した2児の母に聞いた。

ロールスクリーンのチェーンで遊んでいたところ…(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ロールスクリーンのチェーンで遊んでいたところ…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

何度も「ソファの上にのぼらないで!」と声をかけていた

 4歳の子どもがリビングで遊んでいる最中、あわや大事故につながる可能性があったと報告した投稿が話題になっている。窓のロールスクリーンのチェーンで遊んでいたところ、誤ってチェーンが首に巻き付き、危うく窒息の状態になったというもの。消費者庁も注意喚起を促している。いったい、どのような状況だったのか、投稿した2児の母に聞いた。

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 幼い子どもは目が離せない。それは安全と思っていた室内でも同じだった。

「今日、友達の家で4歳の子がソファに登って、高い位置にある窓のロールスクリーンのチェーンで遊んでいたらしく、足を踏み外して一瞬完全な首吊り状態になりました。友達はすぐ近くで下の子のオムツ替えをしていたのですぐ気付いて救出。私もダッシュでサポートに行きました。子供は無事」

 女性が注意喚起と題して投稿すると、「一年半前ほど全く同じ事が我が家でも起きました」「うちもつい先日娘がチェーン部分に引っかりました」「小学生くらいの子でも危ない」などの反応が寄せられた。

 カーテンの一種で、生地を上下に動かすことで、ブラインドの役目を果たすロールスクリーン。チェーンは室内に入る採光を調節するために備え付けられている。

 女性によると、子どもが遊んでいたロールチェーンは床からの高さが、「下端まで150~160センチぐらい」。高窓のため、通常より少し高めの位置にあり、女性の目線よりも高かったという。4歳の子どもには届かない位置にあったが、ソファが置かれていた。

「壁にピッタリ配置されていた標準的なソファの手すりの上に立ってチェーンで遊んでいたところ、足を踏み外したようです。母親である友人はそれまでに何度も『ソファの上にのぼらないで!』と声かけしていました」

 チェーンが首にかかった時間は「3~4秒ぐらいだと思います」と言い、すぐに救出したものの、子どもの様子は一変した。「助けた後は泣きじゃくっており、抱きしめてトントンしてなだめましたが、しばらく泣き止みませんでした」と、恐怖の体験に体を震わせていた。

 女性は再発防止のため、同様の事例がないか自身で調べ、情報を発信。消費者庁の注意喚起も共有した。2016年の発表では、10年から14年までの5年間で3件の死亡事故(5歳未満)が起きていた。「家庭におけるブラインド類やスクリーン類のひも部分、カーテン留め等のひも状部分などが、子供の首に絡まると、気道閉塞による窒息又は酸素欠乏による神経障害が起こり、これによって15秒以内に気絶し、2~3分で死亡する可能性があります」としている。

 女性は、すぐにできる対策について、「このタイプのスクリーンやカーテンを使用している家は、短く切ったり高い位置でまとめたり、負荷がかかると外れるパーツを取り付けたりすること(これから購入する場合はそもそもスマートコードなどのタイプを選ぶ等配慮する)。踏み台になるようなものをなるべく置かないこと。子どもにも危険性を説明しておくこと。親だけではなく、祖父母などにも事例を共有しておくこと」を挙げ、危険回避を呼びかけた。

 投稿は2700件のいいね、1300件のリツイート、52万回の閲覧回数を記録するなど、大きな反響を呼んだ。

「リプや引用でも『同じ経験がある』と反応してくださった方が複数いらっしゃって、他人事ではないなと思いました。『知らなかった』という反応も一定数あったため、注意喚起してよかったです。各家庭で対策をするとともに、商品自体に安全対策を施したものが当たり前になっていくといいなと思います。子どもだけではなく、ペットを飼育されている家庭も注意してほしいなと思います」と、話している。

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