【風間公親-教場0-】染谷将太演じる新人・中込が抱える事情に視聴者同情「これは辛い」

俳優の木村拓哉が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ『風間公親-教場0-』(月曜午後9時)の第9話が、5日に放送された。今回は、染谷将太演じる新人刑事・中込兼児が登場し、彼の抱えるある事情が映し出された。

染谷将太【写真:ENCOUNT編集部】
染谷将太【写真:ENCOUNT編集部】

幼少期の記憶は虐待ではなく…「そりゃトラウマだわ」

 俳優の木村拓哉が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ『風間公親-教場0-』(月曜午後9時)の第9話が、5日に放送された。今回は、染谷将太演じる新人刑事・中込兼児が登場し、彼の抱えるある事情が映し出された。

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 同作は、2020、2021年に新春SPドラマとして放送された『教場』『教場Ⅱ』シリーズの連続ドラマ。『教場』『教場Ⅱ』では神奈川県警の警察学校を舞台に、木村演じる冷徹で“最恐”の教官・風間公親(かざま・きみちか)が生徒たちをふるいにかけたが、今回は風間が警察学校に赴任する前に、“刑事指導官”として新人刑事を指導していた時代を描く。

 キャリアの浅い若手刑事が風間とバディを組まされ、実際の殺人現場で捜査の基本を叩き込まれていく教育システム・通称“風間道場”。風間教場に選ばれた新人刑事は自分の無力さを痛感しながら成長していく。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 風間のもとで指導を受けることになった新人刑事の中込は、鉄道線の上を通る歩道橋で男が刺殺された事件の現場に向かう。しかし到着早々たばこを吸い、止めに入った先輩の尾山柔(結木滉星)と谷本進一(濵田崇裕)に悪態をつく。風間から手がかりを推測するよう指示されると、「授業ですか」と面倒くさそうに舌打ち。遺体を確認する際に手も合わさず、風間から注意される場面も。さらに指導中に声をかけた尾山に向かって手を出そうとするなど、ふてぶてしい態度が目立つ。署内では風間の事務員・伊上幸葉(堀田真由)と口論になる。

 この中込の態度にSNS上では、「問題児だ」「ホントめんどくせーの来たなw」といった反応が。

 しかし中込には抱えている闇があった。ストレスにより胃痛を訴えた伊上を、風間の指示で病院に連れて行った中込。待合室でぐずる子どもと、子どもをなだめる母親の様子を見た中込は、過去のある場面を思い出す。それはどこかの部屋で苦しそうに待つ男の子の姿だった。昔を思い出した中込は目が泳ぎ、爪を噛み始め様子がおかしくなる。声をかけた伊上にも「なんだよっ」と荒い態度をとり、「ねぇ、みんなに反抗してすぐカッカするけど、理由はなに?」と尋ねられる。しかし中込は何も答えない。

 自宅の職員公舎に戻った中込を待っていたのは、認知症の母親(余貴美子)だった。介護に疲れた妻の明子(大西礼芳)は公舎前の公園に逃げ出し、迎えに来た中込に「疲れたよ……」とつぶやく。無表情の明子の顔には疲労がにじみ出ていた。自宅に戻った2人に、母親は「この人が、私にだけご飯作ってくれないの」「息子は、どこにいますか」とたずねる。深夜も起き出すと、「洗濯機の場所が変わったの」と怪訝な顔をした。明子は慣れた手つきで対応するが、その顔は暗い。

 明子は中込の兄と姉に母親の介護を頼れないか確認するが、難しいという。「私もう……、2人でいるの、限界」と泣き出しそうな明子は、施設に預けることを提案。しかし中込は「投げ出すの……?」と返すのだった。

 中込の家庭事情が映し出され、SNS上では「お母さん認知症か……きっっつい」「うわぁしんどいな、家族」「これは辛い。身体も心も追いつかなくなるよ」「彼もいろいろ抱えてるんだね」と同情の声が。また「嫁、逃げてよし!」「施設=逃げ、ではないぞ?」「嫁に介護させておいて、投げ出すってなんだよ」と明子に寄り添うコメントも。さらに中込の幼少期の記憶から、母親による過去の虐待を疑う声も。

 しかしドラマ終盤、さらなる事実が明らかに。風間は中込を呼び出すと、暴力的な原因が過去に関係していると詰め寄る。「小さいとき、君は事件に巻き込まれたことがある。誘拐事件だ」と風間が伝えた瞬間、中込の目は泳ぎ、息が荒くなるのだった。

 中込が誘拐事件の被害者だったことが明らかとなり、「え、誘拐されてたんか……」「虐待じゃなく犯罪被害者か」「そりゃトラウマだわ」と驚きの声が挙がっている。

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