俳優の山下智久が5日、都内で行われた映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』の配信直前イベントに新木優子、山本舞香、山口紗弥加、イ・ジェハン監督とともに出席した。

　次第に目が見えなくなる病を患った漫画家・真治（山下）と、彼を支える生まれつき聴覚障がいを持つ女性・響（新木）の切なくも温かいラブストーリー。山下にとって6年ぶりの王道ラブストーリーの出演となった。

　真治を演じた山下は、役作りについて「視覚障がいがある方にインタビューさせていただいたり、家で目隠しして数時間過ごしたり」と紹介。また、「目が見えるところから見えなくなってしまうので、絶望を表現するのも大事だと思っていた。どうしたら“目が見えない”ことに説得力が生まれるのか考えながら演じた。彼が存在するその瞬間ではなく、レイヤーを意識することを心がけていました」といい、「いい化学反応ができたのではないか。熱くて深くて、情熱的な作品に仕上がっている」と胸を張った。

　また、山下は主演のほか主題歌も担当。楽曲については「作品の遺伝子をそのまま受け継いだような曲になっている」とし、主題歌も歌うことは「非常に光栄なこと。すごくプレッシャーがあったけど、監督や韓国のプロデューサーにサポートしていただいた。携われてうれしく思う」と感謝した。

　日本語、韓国語が飛び交う撮影現場。山下と監督は英語で意思疎通を図ったという。山下は「韓国チームと日本チーム、もちろん言葉の壁はあったけど、いいものを作りたいという結束力が生まれていた現場だったので、いい経験をさせていただいた。日々学びが多かった、そんな現場でした」と回想した。

　本作に出演したキャスト陣について、監督は「すごく運がよかったのかもしれない、みなさん心が開けた人だった。一緒に仕事しているのではなく、同じ芸術作品を作っていると感じさせてくれた」とにっこり。山下の演技は「とても繊細。細やかな手の動き、手の先まで演技が行われていて、驚かされた」と絶賛していた。

　本作は6月9日よりPrime Videoにて配信スタート。