アンゴラ村長、“オール5・学年1位”の中学時代 推薦で早大本庄高合格、内申点のための努力「悪いことじゃない」

国内最難関大学といえば、関東なら東京大、早稲田大、慶応大などの名が思い浮かぶ。元気ハツラツな芸風で知られるお笑いコンビ・にゃんこスターのアンゴラ村長(29)は早大卒。埼玉県内の中学から早稲田大学本庄高等学院(埼玉・本庄市)に合格し、3年後、早大文学部に内部進学した。早大本庄高の受験にあたっては、地元中学に割り当てられた推薦枠に入るため、猛勉強で宿願を果たしていた。受験に関するインタビュー依頼は「初めて」と話す本人に、当時の勉強法、モチベーションを維持する工夫にについて聞いた。3回連載の1回目【中学編】。

中学生時代の勉強について語るアンゴラ村長【写真:山口比佐夫】
中学生時代の勉強について語るアンゴラ村長【写真:山口比佐夫】

教科書の内容は授業中にすべて理解 内申点が最も大事

 国内最難関大学といえば、関東なら東京大、早稲田大、慶応大などの名が思い浮かぶ。元気ハツラツな芸風で知られるお笑いコンビ・にゃんこスターのアンゴラ村長(29)は早大卒。埼玉県内の中学から早稲田大学本庄高等学院(埼玉・本庄市)に合格し、3年後、早大文学部に内部進学した。早大本庄高の受験にあたっては、地元中学に割り当てられた推薦枠に入るため、猛勉強で宿願を果たしていた。受験に関するインタビュー依頼は「初めて」と話す本人に、当時の勉強法、モチベーションを維持する工夫にについて聞いた。3回連載の1回目【中学編】。(取材・構成=鄭孝俊)

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――早大本庄高は慶応志木高と並ぶ偏差値76で、埼玉県内1位の超難関高です。

「私は本庄市内の普通の公立中学に通っていました。ただ、早大本庄高には『地元推薦』という枠があって、私が通っていた中学には4人の枠がありました。この中に入るためには、成績はもちろん、内申点も良くする必要がありました」

――ご自身の成績はどうでしたか。

「中学に入学当初は普通の成績でしたが、2年生の夏ぐらいにオール5を取りました。そこから、『自分は勉強ができるのかもしれないな』と気付いて、『今後もオール5を狙ってみよう』という感じになりました。周りから『早大本庄高に行けるかも』という声が上がっていましたし。定期テストの結果、学年で1位になったこともあります。1位から3位、4位、9位とか。だいたい学年10位内には入っていました。1度取るとオール5の取り方が何となく分かってきます。定期テストで各教科とも100点満点中、90点以上は取ることです。帰宅してからの勉強時間は毎日40分間くらいでした。剣道などの習いごともしていて、自分の町と隣町の道場、2つを掛け持ちしていたので、結構、忙しかったです。その分、学校の授業に集中して、教科書の内容は授業中にすべて理解するよう努めました。ノートの右端2センチのところで線を引いてインデックスを作るなど、勉強法も工夫しました。テスト前の土日になると、近所の図書館で午前11時から午後8時くらいまで1日9時間くらいは勉強に集中し、学習塾にも通っていました。ただ、定期テストの成績だけではなく、推薦枠に入るには内申点が最も大事でした」

――内申点を上げるためにどのような努力をしましたか。

「内申点はテストの点数だけではなく、授業を聞く態度や学習意欲、課題への取り組みも評価の対象となります。私は中学時代から小賢しかったといいますか、テストの点数以外に『先生の気持ちの部分というのがかなりあるな』と思ったので。宿題で『このワークをやりなさい』というのが出されると、ルーズリーフに1回ワークを書き込んで、次に紙を増やして2回目を書き込む。その後で、ワークを書く用紙に清書して計3回分を提出するようにしました。すると、先生は『この子はすごく勉強を頑張っているな』と心証を良くしてくれます。理科の定期テストの場合、このワークから出題されることが分かってきたので、まさに一石二鳥でした(笑)。生徒会の副会長をやっていたことも、評価されたのかもしれません。会長を務めていた男子も早大本庄高に推薦で合格しましたから」

――得意科目と不得意科目を教えてください。

「理科が得意でしたね。理科と国語。数学と英語は苦手でした。この2科目はとにかく教科書の内容を理解し、宿題をきちんと仕上げるよう頑張りました」

――勉強のモチベーションを維持するためにしていたことは。

「定期テストの学年順位が私にとってモチベーションだったかもしれないですね。学年1位を取ると、学習塾の費用が無料になったので『親孝行できたかな』って感じはあります」

――早大本庄高を目指している中学生にアドバイスはありますか。

「正直、私は推薦枠から高校に入学したので、真正面から入学試験を受ける人に言えることはないのですが、推薦を目指すということであれば、目に見えるテストの点数だけではなく、先生の気持ちみたいなものが数字になったりします。『こういうことをしたらダサいかな』と思わずに『ワークを3回やって提出する』『答えが分かっていてもあえて先生に質問をしに行く』など、内申点を上げるための努力だったら、それは全然間違っていないと思います。『この子は努力しているな』というふうに映りやすいので。『何となく頑張る』ではなくて、評価してもらえるように頑張る姿を見せるということは、『別に悪い努力じゃないかな』と思います。早大本庄高から早大への進学はほぼ確約されていますので、高校時代は楽な生活だったと思われがちですが、実際はとんでもなく勉強が大変な日々でした」。(中編に続く)

□アンゴラ村長 本名・佐藤歩実(さとう・あゆみ)1994年5月17日、埼玉・本庄市生まれ。早大文学部演劇映像コース卒。2008年のテレビ朝日系『M-1グランプリ』決勝戦で優勝したNON STYLEに刺激を受け、お笑い芸人を目指すようになった。ワタナベコメディスクール20期生となり、コンビやピン芸人・アンゴラ村長として活動を本格化。17年4月にEコマース支援サービスの株式会社これからに入社し、フレックス社員として勤務するかたわら、スーパー3助とコンビ・にゃんこスターを結成。同年のTBS系『キングオブコント2017』で決勝に進出し、注目を集めた。19年の日本テレビ系『女芸人No.1決定戦 THE W』では、あいなぷぅとのユニット・にゃんパーで出場し、準決勝に進出。150センチ。血液型B。特技はリズム縄跳び。

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