由紀さおり、最近の音楽「嫌いではないけど…」 “余韻の残響感”不足を指摘
歌手の由紀さおりが22日、東京・帝国ホテルで行われた「インペリアル ジャズ2023」プレス説明会に出席した。当日はスインギー奥田、松崎しげる、山下洋輔、高木里代子らも登壇。由紀は同イベントへの抱負を語った。
「インペリアル ジャズ2023」プレス説明会に出席
歌手の由紀さおりが22日、東京・帝国ホテルで行われた「インペリアル ジャズ2023」プレス説明会に出席した。当日はスインギー奥田、松崎しげる、山下洋輔、高木里代子らも登壇。由紀は同イベントへの抱負を語った。
由紀は「このたびお声かけいただきまして、私が出ていいのかなと半信半疑ではありますけども」と前置きをした後、「中学3年生当時、レコード会社のディレクターの方から『童謡歌手から大人の歌い手になるには、リズム感を体に染みこませないとダメだ』と言われて、銀座のキャバレーでビッグバンドの練習の時間に歌わせてもらいました。それが私のジャズとの出会いでございました」とエピソードを語った。そして、「こういう機会をいただいたので、当日は頑張りたいと思います」とイベントへの意気込みを語った。
また、由紀は「最近の音楽も嫌じゃないけど、余韻の残響感が最近の音にはない気がしています。人間の呼吸そのものが音になる。生の音楽をお届けできる機会に参加させていただいてうれしいです。昔はビッグバンドで歌っていた時代がありますので、生の音の温かさと鋭さを感じて、見に来ていただきたいなと思います。ぜひお出かけください」とアピールしていた。
同イベントは、日本を代表するジャズミュージシャンらによる都市型ジャズイベント。今回、4年ぶりにコンプレックス形式(回遊型)にて大阪は8月11日、東京は8月14日に開催される。東京ではライト館の開業100周年を記念し、8月13日に前夜祭ディナーショーも実施。東京での出演者には松崎のほか、由紀、阿川、高木、寺井尚子、マリーン、山下洋輔ら。大阪ではダイアモンド・ユカイやぼんちおさむなどを予定している。
プロデューサーも担当するスインギー奥田は「ホテルの会場を一つの町に見立てるようなイベントはなかなかないと思います。いろんなジャズの形態があります。このイベントでは各お部屋で違うことをやります。最後にはとてつもないセッションが見られるようになっています」と宣伝していた。