「教員にとっては徹夜覚悟」修学旅行の必要性で議論伯仲 ネットにさまざまな声
今月10日にABEMA夜のニュース番組『ABEMA Prime』で放送された修学旅行の必要性についての議論が話題になっている。ネットではさまざまな声が上がっている。
『ABEMA Prime』で専門家が議論
今月10日にABEMA夜のニュース番組『ABEMA Prime』で放送された修学旅行の必要性についての議論が話題になっている。ネットではさまざまな声が上がっている。
新型コロナウイルスが5類に移行し、行動制限がなくなる中、本格的に再開する修学旅行に注目した同番組。修学旅行についてさまざまな意見交換が行われた。
番組MCを務めるプロフィギュアスケーターの安藤美姫は「私は修学旅行があった方がいいと思う」とした上で、「集団生活を送る上でのマナーや協調性を学べるし、自分が親になったときに、修学旅行で得られた気づきを次の世代に伝えられる」と話す。
一方で、「みんなで一緒の場所に行かなくてもいいと思う。生徒それぞれが思う“いま自分に必要な場所”に行けばいいし、いろんな選択肢を子どもに託してあげてほしい」と訴えていた。
また、「修学旅行で、テーマパークに行くべきなのか?」と議論が及ぶと、安藤は「私は家族がテーマパークに行く機会を作ってくれたけど、友達の中には家庭の事情で行けない子もいたので、行き先に含まれていいと思う」とコメント。さらに、「両親が共働きで多忙だから、なかなか子どもと一緒に遠出ができないけど、『修学旅行なら学校に任せられるから、普段行けない場所にも行かせてあげられる』という声も聞いたことがある」とメリットをあげていた。
教育研究家の妹尾昌俊氏は修学旅行の実態について「一概には言えない」と前置きした上で「『お金高いぞ』というのもある。もちろん楽しい子もいっぱいいるのですが、一方で集団活動がめちゃくちゃつらいとか、いろんな配慮が必要な人もいる。教員にとっては徹夜覚悟でやる。先生たちの犠牲もある」と問題点を指摘した。
そのほか「修学旅行だから行けたという家庭もある。一方で一部の子は負担が大きすぎて行けないという側面もある。なんのための修学旅行なのか、こんなに長く行く必要があるのかも含めて考えなければならない」と語っていた。
この議論にネット上では「少数派への配慮は必要だけど、優先されるべきは多数派では」「オラは良き思い出に支えてもらってます」「良き思い出だけど、家庭の事情で本当に明日を生きるために働いてる家庭もあると思う」「自由参加にしてほしいですね」「こうやって学生の楽しみが潰されていくのか」「子供の意見聞かずに勝手に大人がこうだろうと決めつけるのは如何なものかと」「消す方がヤバいでしょ」「楽しくなかった派だけど一生の思い出」などさまざまな反応が上がっていた。