俳優の船越英一郎が15日、都内で行われた「にしたんクリニック」新CM発表会に出席した。

　新CMはサスペンスドラマ風。洋館を舞台に、黒のロングコートを着た刑事役の船越が現場に駆けつけて事件解決に奔走する様子が描かれている。

　サスペンスドラマへの出演が多いことから、“サスペンスドラマの帝王”と呼ばれていた船越は「サスペンスドラマに育まれて今日がある。ドラマは残念ながら激減しましたが、CMという形で光を当てていただいた。これで『もっとサスペンスドラマ見たい』と声があがれば最高。消えてはいけない文化ですから、感謝しかございません」と2時間ドラマ復活を願った。

　また、CMで流れる音楽も「火曜サスペンス劇場」のオープニング曲「チャンチャンチャーン」を彷彿させるもの。船越は「この音楽とともに、『火曜サスペンス劇場』がはじまったときから終了するまでずっと一緒に歩んだ。僕がバラエティーに出ると、この音楽がかかる。自分のテーマ曲みたいな感じ」と懐かしそうにほほ笑み。「これは風化せず、記憶の中に残ってくのは素晴らしいこと。語り継がれていくことに繋がっていく」と語った。

　新CMには黒木瞳も出演。船越と黒木が共演するのは、2000年1月に放送されたドラマ『次郎長三国志』（テレビ東京）以来、実に23年ぶりの共演を果たしている。

　黒木は「船越さんが刑事役と聞いて、（ロケ地は）崖かなと思ったけど、そうじゃなかった（笑）」とおちゃめにコメント。CMはシリーズ化される予定で、今後の展開を、黒木が「愛が芽生えるのでは？」と予想。船越も「これは絶対芽生えたい」と期待を寄せていた。

　新CMは5月15日より全国で放送開始。発表会にはお笑いトリオ・3時のヒロインの福田麻貴、かなでも参加した。