三遊亭円楽さん、“遺作”で謎かけ披露 哀愁漂う本編シーン解禁「決勝戦とかけまして…」

2022年9月30日に肺がんのため72歳で亡くなった落語家の三遊亭円楽さんが出演し、遺作となった映画『それいけ!ゲートボールさくら組』(12日公開)の本編シーンが9日、解禁となった。

三遊亭円楽さん(左)【写真:(C)2023「それいけ!ゲートボールさくら組」製作委員会】
三遊亭円楽さん(左)【写真:(C)2023「それいけ!ゲートボールさくら組」製作委員会】

藤竜也の主演映画『それいけ!ゲートボールさくら組』に出演

 2022年9月30日に肺がんのため72歳で亡くなった落語家の三遊亭円楽さんが出演し、遺作となった映画『それいけ!ゲートボールさくら組』(12日公開)の本編シーンが9日、解禁となった。

 俳優の藤竜也が主演を務める本作は、青春時代の友である元ラグビー部マネジャー・サクラが経営するデイサービス“桜ハウス”の倒産危機を知り、今自分達ができることで手助けしようと奮起し、かつての仲間達を集結させて、「チームさくら組」を結成しゲートボール大会に出場して優勝を目指すエンタメムービーだ。

 藤が主人公・織田桃次郎役を演じ、高校時代からの元ラグビー部仲間には、石倉三郎、大門正明、森次晃嗣、小倉一郎らが個性豊かなキャラクターで登場。平均年齢76歳・合計380歳の超ベテラン俳優陣が、所狭しとスクリーンで大暴れする。さらに、山口果林や田中美里も「チームさくら組」の一員として華を添える。他にも、桃次郎たちのかつてのラグビー部仲間で今は亡き盟友役として毒蝮三太夫(特別出演)や、その孫娘で桃次郎たちにゲートボールをスパルタ指導する高校生・嶋田七海役に本田望結、さらには、生前ゲートボール愛好家としても知られていた円楽さん(友情出演)が名を連ねる。

 このたび、円楽さんが本編中で貴重な謎かけをするシーンが解禁となった。円楽師匠は生前、日本ゲートボール連合評議員を務めており、本編でも日本ゲートボール連合評議員の三遊亭円楽役として出演している。「この映画を成功させてゲートボール人気を復活させたいんです!」というプロデューサーの熱意に「やるよ!」と出演即決、快諾だったが、本作が遺作となってしまった。

 劇中では、藤扮(ふん)する織田桃次郎率いるチームさくら組の試合の解説者として登場。デイサービスサクラハウスに通う高校ラグビー部時代の同級生で結成されたさくら組と、サクラハウスの土地を狙う黒沢建設ゴルフによるチームブラックファイブ。過去の両チームの対戦結果はブラックファイブの圧勝だったと、実況が伝えると「そうですね、だけどさくら組もここ数試合見てますと力をつけてきているのでわかりませんよ」と温かく見守る。

 さらに実況から「では、師匠。決勝戦とかけまして」と無茶ぶりをされると、「決勝戦とかけまして、電気溶接と説く。その心は……」と答えると、「整列してくださーい!」と審判の声がかかり、実況も「おーっと整列の声がかかりました!」と試合の実況モードに早変わり。円楽師匠は目線を下に落とし「火花散るでしょう」と、見事な返しをするも、ちょっぴり哀愁漂うシーンとなっている。台本上には台詞(せりふ)として謎かけの原稿が書かれていたそうだが、本番では師匠自ら考えた謎かけが披露されているという。

次のページへ (2/2) 【動画】謎かけを披露した本編シーン
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