歌い手・EMOSIAH「女性が売れる時代」の第一人者目指す 過程でZepp満員&アニソン担当

日本最大級の文化祭「ニコニコ超会議2023」のリアルイベントが4月29日、30日にかけて千葉県・幕張メッセにて開催され、2日間で11万8797人が来場した。「ニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトに、ネットとリアルで行われる同イベントは、ゲームやアニメなどサブカルチャーに特化したブースをはじめ、アイドルが出演するステージや歌舞伎の公演も行われた。

「ニコニコ超会議2023」に参加した『EMOSIAH』の地雷チャン(左)とシイナナルミ【写真:ENCOUNT編集部】
「ニコニコ超会議2023」に参加した『EMOSIAH』の地雷チャン(左)とシイナナルミ【写真:ENCOUNT編集部】

武道館ライブや地上波出演も視野に

 日本最大級の文化祭「ニコニコ超会議2023」のリアルイベントが4月29日、30日にかけて千葉県・幕張メッセにて開催され、2日間で11万8797人が来場した。「ニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトに、ネットとリアルで行われる同イベントは、ゲームやアニメなどサブカルチャーに特化したブースをはじめ、アイドルが出演するステージや歌舞伎の公演も行われた。

 イベント1日目には、チャンネル登録者数40万人超えのYouTuberシイナナルミと、1か月の動画再生回数2000万回超えのオタクインフルエンサー地雷チャンの2人によって、3月1日に結成されたEMOSIAH(エモシア)が出没。プロモーションも兼ねてゲリラ参加していた2人を直撃し、ユニットを結成することになった経緯や、今後の目標などを聞いてみた。

──「ニコニコ超会議」にはどういった理由で参加されたんですか?

地雷チャン「歌い手のファンがたくさん来るニコニコ超会議に1日出没することで、私たちのことを知っている人たちをより濃いファンとして取り込むことを目的に、いろいろな場所に出没するようにしているんです。『ショート動画やTikTokで流れてくるからなんとなく見ているけど、ライブに行くほどじゃない』というライト層を、いかに『ライブ、配信に行きたい』と思わせるか。そのきっかけとして、ときどき現実に出没するようにしているんです。歩いているだけでプロモーションになりますし、実際に会って『すごいファンサがよかった』となったら、ライブや配信にも来てくれるかもしれないので、今日はプロモーションをしに来ました」

──エモシアを結成することになった経緯を教えてください。

地雷チャン「歌い手界にはやっぱり女性のファンが多いので、女性のファンを得れる才能がないと歌い手界では失敗すると思っています。歌い手を名乗っても男のファンが付くんだったら地下アイドルやVtuberと変わらないから、すとぷりやいれいす、ちょこらびなどのように、ちゃんとファンが付いてくれる歌い手ユニットを作りたいんです。そこで、シイナナルミは圧倒的に20代の女性からの支持を得ていて、私のファンは90%ぐらいが10代の女性で、それぞれが違う年齢層の女性に支持を得られる才能があるので『このユニットだったら歌い手界で戦えるんじゃないか』ということで結成したユニットになります」

──地下アイドルやVtuberと、歌い手の違いはどこにあるのでしょうか。

地雷チャン「地下アイドルとVtuberのファンは主に男性です。女性を性の対象として売っていくのが地下アイドルとVtuberであると私は思っています。そして、地下アイドルと歌い手ではSNSの拡散力が違います。例えば、地下アイドルはツイッターのフォロワー1万人でZepp(ライブハウス)を埋められるけど、SNSが弱い。歌い手はツイッター5000人フォロワーで、自撮りに2000いいねが付くっていうかいわいなんです」

──だからこそ、女性からの支持が大切だと。では、エモシアに込められて意味を教えていただけますか。

シイナ「エモーショナルが感情、メシアが救世主って意味なので、エモシアは『感情に共感する救世主』という意味になります。私はキラキラしたアイドルのような活動者ではないと思っているんですけど、つらいことがあったときは『つらい』って素直に言えるところが自分の強みだと思っています。そこに対して『ナルミンは共感してくれる。私たちの気持ちをわかってくれる』っていう人がたくさんいてくれて、その子たちをもっと救いたい、支えになりたいっていう気持ちを、私の好きな言葉を使って表したのがエモシアです」

──ちなみに、地雷チャンはSHOWROOM(ショールーム)で1億5000万円稼いだ実績があるそうですね。

地雷チャン「声優アイドルとして活動していたときのことですが、1人でCDを1500枚くらい買っちゃうコアファンがいて、それで1億5000万円稼ぎました。自分でも『なんでそんなに稼げたのかな……』って思います(笑)」

──ノウハウはあるんですか?

地雷チャン「いかにコアファンを付けるかだと思います。SHOWROOMや17LIVE(イチナナ)、Pococha(ポコチャ)など配信アプリに勝つには、課金と無課金ユーザーの対応の差をいかにつけるかなんです。お金を払ってくれた人には、その人が好きな曲を覚えて、お礼の配信で歌うくらい神対応する。ライト層には広まらない活動ですが、お金を稼ぐことに特化するとしたら『無課金だとそこまで神対応してもらえない』ってことをいかにブランディングするのがポイントです」

──最後に、エモシアとしての目標を教えてください。

地雷チャン「Vtuberではキズナアイが出て、それからホロライブ、にじさんじが後発で出てきましたが『やっぱり第一人者ってこの人だよね』っていうのがありますよね。今は、女性で売れている歌い手はいないので『女性が売れる時代を作ったのはエモシア』っていうポジションにいきたいと思っています。『同性に好かれる女性歌い手の第一人者』になることを目標にしていますね」

シイナ「『女性が売れる時代を作った』と言われることももちろん目標なのですが、その過程で、Zeppをライブで埋めることと、アニソンを担当するという目標があります。ゆくゆくは、日本を代表する女性歌い手ユニットとして、武道館でライブをしたり、地上波に出たいとも思っています」

EMOSIAH公式ツイッター:https://twitter.com/emosiah_info
EMOSIAH公式インスタグラム:https://www.instagram.com/emosiah_info
EMOSIAH公式YouTube:https://www.youtube.com/@EMOSIAH/videos

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