ビルボード1位TXT、日本でファンに魔法をかけて「またすぐに戻ってくる」

2度目のワールドツアーを展開中の男性5人組K-POPグループ・TOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)が、4月30日に日本公演『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR IN JAPAN』の最終日を迎えた。最新作『The Name Chapter: TEMPTATION』が米国の『ビルボード200』で初登場1位に輝くなど、グローバル人気が加速中のTXTは今回、全国4都市8公演で日本公演を実施。ENCOUNTは4月19日開催のさいたまスーパーアリーナ公演を写真と共に振り返る。

さいたまスーパーアリーナで公演を行ったTOMORROW X TOGETHER(4月18日撮影)【写真:(P)&(C) BIGHIT MUSIC】
さいたまスーパーアリーナで公演を行ったTOMORROW X TOGETHER(4月18日撮影)【写真:(P)&(C) BIGHIT MUSIC】

4・19、さいたまスーパーアリーナ公演ライブリポート

 2度目のワールドツアーを展開中の男性5人組K-POPグループ・TOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)が、4月30日に日本公演『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR IN JAPAN』の最終日を迎えた。最新作『The Name Chapter: TEMPTATION』が米国の『ビルボード200』で初登場1位に輝くなど、グローバル人気が加速中のTXTは今回、全国4都市8公演で日本公演を実施。ENCOUNTは4月19日開催のさいたまスーパーアリーナ公演を写真と共に振り返る。(取材・文=近藤加奈子)

 会場は開演前から高揚感と熱気に包まれていた。メンバーが王子様に扮したオープニング映像が流れ、その美しさにMOA(TXTのファンの呼称)は悶絶。胸の高鳴りが最高潮に達した時、ステージに王子様衣装をまとったメンバーが登場した。城が映されたスクリーンをバックに『5時53分の空で見つけた君と僕 [Japanese Ver.]』をパフォーマンス。その姿はまさにリアル王子様で、MOAを瞬く間に魔法にかけてしまった。続く『Can’t We Just Leave The Monster Alive?』でも、ファンタジーな世界観を披露。メンバー5人は森の中で美しく舞う王子様でい続けた。

 自己紹介では「どこから見てもイケメンのTAEHYUNです」「TXTの美男子BEOMGYUです」とチャーミングさを振りまき、MOAを喜ばせた。TAEHYUNが「MOAの皆さんの予想を超えるものを用意しました」と期待を高めると、メンバーは白Tシャツ×白パンツのカジュアルな衣装にチェンジ。バスケットボールを使ったドラマ仕立てのステージを披露し、『Cat & Dog』のラストではYEONJUNのかわいすぎるポーズを見せ、会場は悲鳴で包まれた。

 次のトークコーナーではTAEHYUNが「世界で一番素敵な猫ちゃん、バージョン。YEONJUNさんお手本を見せてください」と振ってみせた。だが、YEONJUNは猫ではなく犬の真似をしてしまい、MOAは「かわい?!」と歓喜。メンバーからは「猫ですよ?」と突っ込まれ、大盛り上がりだった。

 さらに5人は『9と4分の3番線で君を待つ (Run Away) [Japanese Ver.]』『Can’t You See Me? (世界が燃えてしまった夜、僕たちは…) [Japanese Ver.]』などをパフォーマンス。HUENINGKAIのソロダンスも公開した。メンバーが王子様に扮した映像は、彼らのビジュアルだからこそ成り立つ世界観で、「王子様に扮したTXTがダークサイドに堕ちかけた…?」と思った瞬間、『0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. 幾田りら [Japanese Ver.]』がスタート。会場の空気も一気にライブモードに切り替わり、歓声が止まらなくなった。そのまま『LO$ER=LO●ER』(●はハートマーク)に突入。メンバーはステージに用意されたオープンカーに乗り込んだ。エネルギッシュに歌いながら「MOAの皆さんも一緒に!」と余裕を見せ、熱狂をあおった。

『Dear Sputnik』『Magic』をパフォーマンスすると、スクリーンには5人の王子様が再び登場。胸がざわつくような展開に心を奪われていると『Opening Sequence』が始まった。スモークの中で踊る幻想的な演出が相まって、魔法にかかっているような感覚が抜けない。すると、MCでTAEHYUNが「本格的に僕たちの魔法が始まった」と演出を振り返り、「HUENINGKAIさんが魔法のスタートを切ってくれました。ソロパフォーマンスが良かったです」と仲間を絶賛。HUENINGKAI自身は「公演で初めて披露するソロパフォーマンスだったので、たくさん練習しました。魔法が始まるような構成が良かったです」と明かした。

 激しめの曲が多かった前半戦から一転し、バラード曲の『Anti-Romantic』ではダンスなしの歌唱を披露した。緩急のついた『Eternally』の後、衣装を着替え、『Good Boy Gone Bad [Japanese Ver.]』をキックオフ。色気ほとばしるメンバーの表情に推しの名前を呼ぶ声が絶えず、会場の温度もぐんぐん上昇。YEONJUNは「Make some noise!」とMOAのハートさらに刺激し、会場との一体感を楽しんでいた。

 メンバーの色気ある挑発はさらに続いた。『Tinnitus (Wanna be a rock)』『Devil by the Window』を続けてパフォーマンス。MOAをさらに深い沼へと引きずり込んだ。「このままでは現実に戻れないかもしれない…」。そんな思いが頭をよぎったが、『Angel Or Devil [Japanese Ver.]』で一気にPOPな雰囲気に変化した。周囲からもメンバーの一挙一動に「かわいい」と歓喜する声が聞こえてきた。『Ice Cream』では、メンバーが客席に向けてバズーカでサインボールを発射した。続くMCではBEOMGYUが「歌とともにサプライズのサインボールを用意しました」とニッコリ。「ボールを取れた方、いますか~?」「今日の思い出として大切に取っておいてください」と優しく呼びかけた。そして、YEONJUNによる振り付けレクチャーの後、5人は『Happy Fools (feat. Coi Leray)』をMOAと一緒に歌い踊った。

 ラスト前には、メンバーは寂しそうな表情でMOAとの別れを惜しんだ。SOOBINは「MOA、2日間幸せでしたか? 次の公演ではもっと幸せにしてあげることを約束します。次はもっと大きな会場で会いましょう」「また会うその日まで元気で幸せでいてください」と呼び掛けた。愛のこもった言葉に涙ぐむMOAもいた。そして、「Make some noise!」の掛け声と共に『Sugar Rush Ride』が始まると会場は大揺れ。この日最高の盛り上がりを見せ、客席には銀テープが舞った。その後、TXTがステージから離れるとすぐに客席からTXTコールが起こり、5人はステージに再登場。新曲『Blue Spring』などを含む3曲を歌い上げた。

 最後にメンバーは「僕にとって一生忘れられない公演になったと思います」(SOOBIN)、「僕たちにこんな忘れられない思い出をプレゼントしてくださってありがとうございます」(YEONJUN)と感謝の言葉を口にし、「またすぐに戻ってくる」と約束。TXTはMOAに魔法をかけたまま会場を後にした。

○…4月30日の公演では、7月1日、2日にグループ初となる大阪・京セラドーム公演も発表された。

【ライブ情報】
大阪・京セラドーム
日時/開場・開演時間:
7月1日(土) 開場 午後4時/開演同6時
7月2日(日) 開場 午後2時/開演同4時

【リリース情報】
【TOMORROW X TOGETHER日本2ndアルバム『SWEET』商品概要】
■発売日: 7月5日(水)

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