8月・9月に開催されるアイスショー『ONE PIECE ON ICE ～エピソード・オブ・アラバスタ～』の新たなキャストが29日に解禁となった。織田信成や本田真凜らが出演する。

　すでに、主人公のモンキー・D・ルフィを宇野昌磨が演じることが発表され、さらに悪の秘密結社「バロックワークス」のボス・クロコダイルを無良崇人、黒の組織からの刺客のひとりであるボン・クレーを本郷理華が務めることが決まっている。

　今回キャストが発表されたのは、“麦わらの一味”のウソップ、トニートニー・チョッパー、そして物語の舞台となるアラバスタ王国の王女ビビ、反乱軍を率いるリーダーのコーザだ。

　ウソップ役に決まったのは織田。2006年の四大陸選手権で優勝、07年バンクーバー五輪に出場など輝かしい成績をおさめ、コーチやタレントとして活躍したのち、22年に現役選手として復帰。SNSでも「ウソップは織田信成だろう」と予想する声が多く見られていた。織田本人も「『そうですよね～』って笑ってしまいました！」と明かす。大のワンピースファンということもあり、「大大大好きなワンピースのショーに出られるなんて、中学生の頃から漫画を読んでいた身としては信じられない気持ちで、長生きしているとこんなに良い事があるんだなって思いました！　皆さんにウソップ最高！　と思ってもらえるように今からイメトレしています！」と意気込んだ。

　チョッパー役には、渡辺倫果が決定。渡辺は、22年グランプリシリーズ・スケートカナダにて、初出場にして初優勝という快挙を達成。その後、四大陸選手権や世界選手権にも出場を果たす注目の選手だ。渡辺は「チョッパーは皆から愛されているキャラクターなので、とても嬉しかったです。苦しい過去がありながらも、明るく、素直に進んでいく様や、明るさの裏に隠された傷と決意を感じてもらえるような演技を目指します。感情のひだを、全身を使って表現するスケーティングを見てください」とコメントした。

　そして、今回上演される「アラバスタ編」の舞台となるアラバスタ王国の王女、ネフェルタリ・ビビ役には、本田が決定。本田は「ビビちゃん大好き！！！！　アラバスタ編大好き！！！！　な私なので、それはそれは本当に嬉しすぎます」と喜びをあらわにした。小さい頃からストーリーを表現することや、役になり切って演技することが大好きだとのこと。「『ワンピース』×フィギュアスケートという今作を細かい部分まで表現できるよう、全力で頑張ります」と意気込む。

　国王に疑念を抱きクーデターを起こした反乱軍のリーダー、コーザ役は友野一希。友野は22年全日本選手権で銅メダルを獲得、宇野昌磨と並んで表彰台に立った。さらに、23年世界選手権6位入賞、世界国別対抗団体で銅メダルを獲得するなど今後の活躍が期待される選手だ。友野は「今回のアラバスタ編は僕もとても大好きなエピソードです。配役を与えられて演じるという形は初めてですが、全力で取り組みたいと思いました」と新たな舞台に胸を膨らませた。
　
さらに、数々のアイスショーに出演するプロスケーター集団「プリンスアイスワールド」チームも参加決定した。

『ONE PIECE ON ICE ～エピソード・オブ・アラバスタ～』は2023年8月11日～13日に横浜公演、9月2日～3日に名古屋公演を開催する。