黒木華、主演映画封切り「時間をかけて、大事に作った」 モノクロ時代劇で声を失うヒロイン
俳優の黒木華が29日、都内で行われた主演映画『せかいのおきく』の公開記念舞台あいさつに共演した寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、メガホンをとった阪本順治監督とともに出席した。
主演映画『せかいのおきく』は白黒映画、撮影中は「画面を見ないので意識していなかった」
俳優の黒木華が29日、都内で行われた主演映画『せかいのおきく』の公開記念舞台あいさつに共演した寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、メガホンをとった阪本順治監督とともに出席した。
阪本監督によるオリジナル脚本のモノクロ時代劇。人斬りに巻き込まれて喉を切られ、声を失ったおきく(黒木)と、便所の肥やしをくんで生計を立てている青年・中次(寛一郎)との淡い恋を描く。
3年前から撮影が始まり、前日(28日)無事に公開日を迎えた。黒木は「完成するまでに時間をかけた作品。3年前から映画を愛している人が集まって、大事に作った作品。みなさんがどう見てもらったのか、私自身すごく楽しみです。ぜひ多くの方に見てほしい」と語った。
本作は白黒映画となるが、撮影中は「画面を見ないので意識していなかった」という黒木だが、「白黒映画は小さい頃から見ていた。今回わざわざカラーではなく白黒でやる意味、白黒だから伝わるものがあると思った。一瞬カラーになるところが鮮明に残る感じがしました」と振り返った。
阪本監督は「3年前に一部を撮って、2年前にも一部、そして京都で最後の60分間を撮った。撮影日数はなんと12日間なんです」と紹介。本作が2月に開催された『ロッテルダム国際映画祭』で上映されたことに触れ、「この映画にある人間の営みは世界共通のもの。ロッテルダムの反響を思っても、日本のみなさんと同じ受け止め方をしてくれたと信じている」と話した。
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【写真】『せかいのおきく』公開記念舞台あいさつでの集合ショット