由緒ある神社にスポーツカーや旧車が50台…異色の初開催 有名俳優が乗った激レア車も

神社の境内が舞台となる異色のカーイベント「第1回 葛飾クラシック・スポーツカーフェスティバル イン 葛西神社」が23日、東京・葛飾区の葛西神社で行われた。コロナ禍のピンチを乗り越えての初開催。国内外の旧車・貴重車50台が駆け付け、多くの家族連れや見学者らでにぎわいを見せた。

「第1回 葛飾クラシック・スポーツカーフェスティバル イン 葛西神社」が開催【写真:ENCOUNT編集部】
「第1回 葛飾クラシック・スポーツカーフェスティバル イン 葛西神社」が開催【写真:ENCOUNT編集部】

東京・葛西神社 GT-RにNSXも参加、フェラーリやポルシェの姿も

 神社の境内が舞台となる異色のカーイベント「第1回 葛飾クラシック・スポーツカーフェスティバル イン 葛西神社」が23日、東京・葛飾区の葛西神社で行われた。コロナ禍のピンチを乗り越えての初開催。国内外の旧車・貴重車50台が駆け付け、多くの家族連れや見学者らでにぎわいを見せた。

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 クルマ愛好家たちの親睦を深め、地域を盛り上げようと、「旧車祭り」と銘打った同イベント。企画から5年、コロナ禍による数度の延期の苦難を乗り越え、無事に開催に至った。

 同神社は、1185年に創建。江戸時代には徳川家と縁が深かったといい、香山伸一宮司はイベント冒頭で、「旧車やスポーツカーに大事に乗るオーナーの皆さんは“クルマ道”を究めていると思います。皆さんの姿を見ることで、車の価値を再認識できる、そんないい日になればと思います」とあいさつした。

 由緒ある古社に、スポーツカーや激レアカーがズラリ集結。この日のメインは2台。1959年式メルセデス・ベンツ220 SEクーペで、映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』で堺雅人が実際に劇中で乗車したプレミアカーだ。もう一方は、戦前37年式のダットサン16型クーペ。自走で会場入りしたという。厳かな和の空間とクラシックカーの絶妙な組み合わせ。多くの人が興味深げにカメラを向けた。

 さらに、2017年式ホンダNSX、85年式トヨタ・スプリンタートレノ、72年式日産スカイラインGT-Rといった、世界的な人気を集める国産スポーツカーが圧巻オーラを放った。

 ほかにも、国産車の懐かしの名車に加え、フェラーリやポルシェ、ロータスといった世界的ブランドも並んだ。

 67年式の日産・初代シルビアで参加した吉開治利さんは82歳ながら元気はつらつ。約30年前に手に入れ、2年かけてエンジンや足回りなど執念のレストアで復活させた。「ちょっと前まで、筑波サーキットを走っていたんだよ。昔のだけど、本当にいいクルマ。日産はいいものを作るよね」と笑顔で語った。

 また、“寅さんの地元”だけに、映画『男はつらいよ』シリーズでおなじみの高木屋老舗が出展。名物のお団子を買い求める来場者の姿もあった。

 神社で行われる珍しいカーイベント。北総線の全駅にポスターを配布するなど、実行委員会の堅実な広報活動が実り、大盛況となった。第2回の開催を検討していく方針だという。

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