俳優の横浜流星が22日、都内で行われた映画『ヴィレッジ』公開記念舞台あいさつに登壇した。

　21日に公開となった本作は、村という閉ざされた世界を舞台に、そこで生きる人々のきれいごとだけでは生きていけないリアルな姿、現代日本が抱える闇をあぶり出す異色のサスペンス・エンタテインメント。舞台あいさつには、横浜をはじめ、黒木華、中村獅童、奥平大兼、ジャニーズJr.内のグループ・HiHi Jetsの作間龍斗、藤井道人監督が出席した。

　どこにも居場所を見つけられずに生きてきた青年・片山優を演じた横浜は、公開を迎え「みなさんにこの作品を届けることができて非常にうれしく思っています」とあいさつ。演じた優については、「最初は感情を放出する術が分からない人間なので、内に沈めるのが大変でした。感情のコップに水が溜まっていってしまうような不安定さ、そのあんばいがむずかしかったというのはありました」と語った。

　共演した中村は横浜の印象を聞かれ、「京都で撮影したんですけど、行きつけのサウナがある。横浜さん、変装もしないで1人で行っていた」と暴露。「すごく渋いサウナですよね」と振ると、横浜は「いいですよね。僕も大好きです」と笑顔でサウナトークを繰り広げた。

　イベントの最後に横浜は、「見てくださる方々の解釈にゆだねる作品だと思うので、その解釈を大事にして周りに共有してくださるとうれしいです」とコメント。続けて、「日本の映画の未来を明るくするために、映画館で映画を見てくださる方がもっともっと増えてくれたら幸せだと思うし、増えることを願っています」とメッセージを送った。