【らんまん】宮野真守にとって神木隆之介は天使「空気を一番に明るくして天真爛漫」

声優、歌手、俳優とマルチに活躍する宮野真守がNHKの連続テレビ小説『らんまん』(月~土曜、午前8時ほか)の取材会に出席し、朝ドラ初出演の感想をはじめ、作品や役への思い、主演を務める神木隆之介の印象などを語った。江戸末期に生まれ、激動の時代に、草花を愛し、夢に向かって人生をまっすぐに歩んだ植物学者・槙野万太郎(神木)の生涯を描くオリジナル作品。宮野は高知の自由民権運動家・早川逸馬を演じ、4月24日放送の第16回から登場。進むべき道に迷う万太郎に「自由」とは何かを語る重要な役。まずは朝ドラ初出演が決まった時の感想から聞いた。

早川逸馬を演じる宮野真守【写真:(C)NHK】
早川逸馬を演じる宮野真守【写真:(C)NHK】

自由民権運動家・早川逸馬を熱演 万太郎に「自由」とは何かを語る重要な役

 声優、歌手、俳優とマルチに活躍する宮野真守がNHKの連続テレビ小説『らんまん』(月~土曜、午前8時ほか)の取材会に出席し、朝ドラ初出演の感想をはじめ、作品や役への思い、主演を務める神木隆之介の印象などを語った。江戸末期に生まれ、激動の時代に、草花を愛し、夢に向かって人生をまっすぐに歩んだ植物学者・槙野万太郎(神木)の生涯を描くオリジナル作品。宮野は高知の自由民権運動家・早川逸馬を演じ、4月24日放送の第16回から登場。進むべき道に迷う万太郎に「自由」とは何かを語る重要な役。まずは朝ドラ初出演が決まった時の感想から聞いた。

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「自分のキャリアとして朝ドラに出させていただく機会が来るとは思っていなかったので驚きと喜びが同時に湧き上がりました」

 初めての朝ドラの現場をどう感じたのか。

「とても緊張しました。お話を頂いてから撮影が迫ってくるまでずっとドキドキしていました。朝ドラの制作の仕方、スケジュールの流れを含めて初めて知ったので、どう準備していいのか分からず、でも自分のできることはやろうと思い、土佐の言葉を一生懸命に練習してドキドキしながら現場に行きました。そしたら遠くから神木君が『マモさ~ん』と天使のような笑顔で駆けて来てくれたんです。そこで緊張が解けました。あの瞬間、すごくありがたかったです(笑)」

 演じる早川の演説シーンはとてもエネルギッシュ。日ごろ舞台の仕事や歌手としてステージに立つ宮野だが、壇上の演説シーンではどんな見え方を意識したのだろうか。

「撮影は早川逸馬が演説会のステージに立って聴衆にアピールするシーンから始まり、自分のキャリア、経験がこんなにも生かせるキャラクターに出会えたんだと思う瞬間がありました。ステージへの上り方、上った時の空気感も。僕の場合、(聴衆は)ライブをやっている時のお客さんですけど(笑)。ファンの皆さんへのアプローチの仕方、目線など、こんなに自分がやってきたことを生かせる役に出会えるというのは珍しいと思いました。自然と湧き起こる表現もありました」

 ただし、演じやすかったわけではないという。演じる早川は自分ではないのだからと。早川のこれまでの人生を考え、監督と相談しながらアプローチした。その早川は万太郎に自由とは何かを説く。そこで宮野にとっての自由とは何かを聞いてみた。

「自分にとっての自由は表現。役者として、エンタメを求める者としての信念みたいなもので、自由自在に自分という商品をいかに表現するかを貫いていきたい。自分のキャリアを自由自在に役とフィットさせられるようになりたいと常に思っています」

 神木の現場の印象も気になる。過去に宮野の舞台を見に来て楽屋にあいさつに来てくれたことがあったというが共演は初めて。

「天使(笑)。リハーサルの日からずっと鼻息が荒く『マモさん』と子犬のように慕ってくれています。こうやって現場の空気を一番に明るくして天真爛漫に作品作りに向かっていると思うと、何て素敵な現場だろうと思いました。いろんな人に波及していって幸せのつながりが広がり、僕もその輪に入れてもらえて幸せです。神木君が好きなアニメのキャラクターの声を僕がやっていたので、メイク室近くで会った際にはその声をやってくださいと言われました(笑)。神木君のおかげで常に笑顔で現場にいられます。神木君はみんなに『僕の神なんです』と紹介してくれましたが、通りがかった大河ドラマに出演中の山田裕貴君も『僕の神なんです』と言っていました。違うベクトルで僕はあの2人の神だったようです(笑)」

『らんまん』という物語自体にも触れてくれた。

「幕末から明治にかけての時代感がとても好きなんです。坂本龍馬がすごく好きで、あの時代のエネルギー感はファンとしても好きですが、演じる側としてもすごく身が入るというか…。そうした中で、植物で見せていくのがとても美しい。一つ自分のこだわりを持つということのかけがえのなさみたいなものをすごくもらえる。自分の信じたことに対してまっすぐ生きることの勇気とか楽しさ、面白さを含めて。実際の人生でも好きなものを追い求める時には人それぞれの困難があると思いますが、その時の感情に寄り添ってくれます。しかも中心にいる万太郎が、まさに、らんまんに人々をつないでいく姿に温かい気持ちになるんです。そして、また植物だからすごく美しい。その連鎖が絶妙。ファンとして見ています(笑)」

 最後は『らんまん』が宮野にとってかけがえのない作品になっていると語ると、視聴者に向けてメッセージをくれた。

「この作品をご覧になっていただけたら必ず、見てくださる方の人生にも希望の種が芽吹くと思います。その小さく芽吹いた新芽を人生の大事な指針にしていただけたらと思います。そのぐらいの作品になっています」

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