北野武、6年ぶり19作目の監督作『首』が今秋公開 西島秀俊、浅野忠信ら豪華キャスト発表

映画監督・北野武の最新作にして集大成となる作品『首』(製作:KADOKAWA)が2023年秋に全国公開されることが分かった。北野自身も出演するほか、西島秀俊、加瀬亮、浅野忠信、大森南朋、中村獅童ら豪華キャストが明らかとなった。

北野武監督の最新作『首』ティザービジュアル【写真:(C)2023KADOKAWA(C)T.N GON Co.,Ltd】
北野武監督の最新作『首』ティザービジュアル【写真:(C)2023KADOKAWA(C)T.N GON Co.,Ltd】

構想30年の最新作にして集大成となる『首』

 映画監督・北野武の最新作にして集大成となる作品『首』(製作:KADOKAWA)が2023年秋に全国公開されることが分かった。北野自身も出演するほか、西島秀俊、加瀬亮、浅野忠信、大森南朋、中村獅童ら豪華キャストが明らかとなった。

『その男、凶暴につき』(1989)、『HANA-BI』(98)から『BROTHER』(2001)、『座頭市』(03)、『アウトレイジ』3部作(10~17)まで衝撃的な問題作を次々に発表し、世界中の映画ファンを魅了し続けてきた北野。最新作にして集大成となる作品が『首』だ。

 北野が初期の代表作の1本『ソナチネ』(1993)と同時期に構想し、30年もの長きに渡って温めていた本作は、巨匠・黒澤明さんが生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画の映画化。北野にとって6年ぶり、19作目の監督作品となる。

“本能寺の変”が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望と裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした北野ワールドのエッセンスが全開となる。

 北野自らが“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉を飄々と演じ、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀を西島が演じる。加瀬が狂乱の天下人・信長を怪演し、浅野と大森も秀吉を支える軍師・黒田官兵衛と弟の羽柴秀長をユーモアたっぷりに演じ切る。さらには秀吉に憧れる百姓・難波茂助を演じる獅童が北野組に初参戦。他にも木村祐一、遠藤憲一、桐谷健太、小林薫、岸部一徳らが歴史上の重要人物に独自のキャラでなりきっている。

 原作は2019年12月20日に発売された北野の著書『首』。監督・脚本も北野が務めた。撮影期間は、21年4月~9月。角川大映スタジオや京都・山形など国内複数の場所で撮影が行われた。

 上述したキャストの他、勝村政信、寺島進、六平直政、大竹まこと、津田寛治、荒川良々、寛一郎、副島淳の出演も発表された。

次のページへ (2/2) 【写真】北野武を中心に豪華俳優陣がズラリ…圧巻の光景が広がった『首』完成報告会見の実際の様子
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