朝ドラ女優“仕事ゼロ”の今を独白、ツイッターでコスプレ、ベランダでラジオ体操
短編映画「ハウス映画大会」を制作、投げ銭方式でネット配信
――ステイホーム生活はいかがですか。
「仕事はゼロですけども、『家で何かをやろう』ということに誘ってもらうことが多くて、逆に忙しくなりました。映画監督、かげやましゅうさんから声をかけていただいて、短編映画を作りました。『ハウス映画大会』というものです。11人の監督さんが参加していて、5月上旬に投げ銭方式でネット配信します」
――映像作家たちが家の中だけで映画を作り、オンラインで上映するという試み。どんな作品になりますか。
「『ファミリー』という題名で、すき焼きが好きなおばあさんが、すき焼き大魔王と闘うお話です(笑)。外ではすき焼き大魔王がいて、外に出てはいけないという設定で、家のすき焼きを食べ尽くしたら、外の大魔王が消滅するSFファンタジー。グリーンバックも買って、合成し、すき焼き大魔王はほかの方にCG出演していただき、私がおばあちゃん一家を1人7役で演じ分けました」
――楽しそうな作品ですね。
「楽しいんですけど、やり始めたら、むっちゃ大変で……。めっちゃ時間かかります。アマゾンでいろいろグッズを買いまくりました。今までしか撮れない作品になるんやろなって思います」
――俳優や映画監督の仲間とは連絡を取り合っていますか?
「普通だったら、あんまり連絡取らない地元の友人にも電話したり、後は知り合いの俳優さんがやってるラジオに出演したり、リモートで配信映画の上映後のトークショーに出たりとか、何らかの形で連絡を取ったりしてます」
――友人たちはどんな感じですか?
「ちょっと病んでる人もいますけども、役者の人たちは家の中で作品を作ったり、元気にやっています。地元の友人は落語で三味線をやっているんですが、高座をやっていないので、めっちゃ大変そうでした」
――今はどんな時間になっていますか?
「普段やったら、ちょっと忙しくて、映画も毎日観られなかったのですけども、この期間は毎日、観るようにしていますし、アウトプットもしていますね。でも、病院の方やスーパーの方は頑張ってはるから、なんか何かできんかなあとか思いながら、ちょっとムズムズしてます。でも、私自身にできることはステイホームなので……。コロナが終息したら、そういう方々が報われて欲しいなと思います」