「逃げた」と批判の世界王者陣営が開き直り? 物議の重岡戦に「日本人にも分かるだろ」
今年1月6日、ボクシング興行「3150FIGHT vol.4」でIBF世界ミニマム級(47.6キロ以下)タイトルマッチが行われた。同級5位の挑戦者・重岡銀次朗(ワタナベ)が王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦。1、2Rで重岡がおしていたが、3R終盤に偶然のバッティングにより試合がストップ。無判定試合となっていた。ABEMAのカメラが今年3月、その後追うため、メキシコのバラダレスを訪問。楽しそうに練習をしている王者の姿があった。
IBF世界ミニマム級タイトルマッチが無判定試合に
今年1月6日、ボクシング興行「3150FIGHT vol.4」でIBF世界ミニマム級(47.6キロ以下)タイトルマッチが行われた。同級5位の挑戦者・重岡銀次朗(ワタナベ)が王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦。1、2Rで重岡がおしていたが、3R終盤に偶然のバッティングにより試合がストップ。無判定試合となっていた。ABEMAのカメラが今年3月、その後追うため、メキシコのバラダレスを訪問。楽しそうに練習をしている王者の姿があった。
1月の試合では、1R、2分過ぎに重岡の左がクリーンヒット。2R早々には鋭く踏み込んでのボディーもヒットさせた。しかし3R終盤に偶然のバッティングにより試合がストップした。レフェリーが試合続行不可能と判断し試合終了。試合の前半でのアクシデントとなるため、IBFの規定により無判定試合となった。
1月の重岡戦を「頭がぶつかったときに耳が聞こえなくなった。ボクサーはけがと隣り合わせだから、今回それが俺に起きてしまっただけ。俺はしり上がりに調子を上げていくタイプだから、続けていたら激しいシーソーゲームになっていただろうね」と笑顔で振り返る。
現在はスパーリング以外の練習は再開していると言い「朝はロードワークから始めて、その後はジムでボクシング練習。もう本格的に練習を始めている。体調は良いよ」と話す。さらに「だいぶ耳は聞こえるようになった。でも今もスパーリングはまだしていない」と語っていた。
1月の試合のまさかの結末に日本のファンは「逃げた」「重岡選手かわいそすぎる」「ここまで演技臭いのひさびさみた」と大ブーイング。
バラダレス側のチーフスタッフに対しABEMAスタッフが「劣勢だったからストップしたのでは?」と核心を突く質問をする。
これに対しチーフスタッフは「耳が聞こえていなかったし、視界も弱まっていた。試合中止の判断は正しい。もし逆の立場だった場合、それでも試合をさせたか? ローマ時代のサーカスじゃない。それは日本人にも分かるだろ」と険しい表情で答えていた。
バラダレス本人も同様の質問をされると「もちろん否定的なコメントもあると思うけど、そういう日本のファンや批判を相手にするつもりはない。今も世界王者であることを俺は証明した。医師からの許可が下りないとスパーリングもできない。彼はふさわしいライバルだ。別に日本でやってもいいけど、やりたいならメキシコに来れば?」と口にしていた。