アニメと似て非なる“動くマンガ”が初の商品化 声なし、効果音ありで「新たな読み方」になるか
“動くマンガ”のアプリ配信がスタートして話題になっている。株式会社Nextrex(本社・東京)は3月23日から、マンガをストーリー仕立ての動画として、映像に合わせた音楽と共に楽しむアプリ『モブコミ』を開始。ネット上では「アニメより漫画より好きなコンテンツなのでありがたい」「漫画作品というサブカルチャーに乗せて素敵な音楽が遠くまで広まって欲しい」などの声が上がっている。
株式会社Nextrexがアプリ『モブコミ』を開始、『アンサングシンデレラ』『トレース』『終末のワルキューレ』など12作品を配信
“動くマンガ”のアプリ配信がスタートして話題になっている。株式会社Nextrex(本社・東京)は3月23日から、マンガをストーリー仕立ての動画として、映像に合わせた音楽と共に楽しむアプリ『モブコミ』を開始。ネット上では「アニメより漫画より好きなコンテンツなのでありがたい」「漫画作品というサブカルチャーに乗せて素敵な音楽が遠くまで広まって欲しい」などの声が上がっている。
同社によると、“動くマンガ”はアニメとは似て非なるものだという。マンガの映像には文字は入るが、声(台詞)はない。ただ、映像にはキャラクターの髪が揺れるなどの動きがあり、効果音、音楽も流れる。そして、ページはユーザーがストーリーを十分に把握できる「間」を持って切り替わる仕組みになっている。
このアプリの開発と配信について、同社のPR担当者は「これまで日本のマンガにあまり触れてこなかったとされるZ世代にもマンガの魅力を伝えたい」と説明した。配信の第1弾として、ドラマ化もされた『アンサングシンデレラ』『トレース』、人気作の『終末のワルキューレ』『アルテ』など計12作を曜日ごとに1話を無料配信。早く見たい作品は1話170円から購入可能となっている。
既にネットで課金のマンガ購読は普及しているが、“動くマンガ”の商品化は前例が見られない。デジタル化が加速する社会で、新たなマンガの読み方として広がっていくのか。今後の展開をファン、出版関係者も注目している。