タンブラーや水筒の底のシール「剥がさないで」 実は重要な役割…専門商社に聞いた使用上の注意点

日に日に暖かさを増すこの季節、タンブラーでキンキンに冷えた飲み物が恋しくなるという人も多いだろう。そんななか、真空タンブラーや水筒の底面シールを「剥がさないで」と呼びかける専門商社の投稿が注目を集めている。主にキッチン用品の企画・販売を手掛ける和平フレイズに投稿の意図を聞いた。

ついつい剥がしたくなる? 真空タンブラーの底面シール【写真:ツイッター(@waheifreiz)より】
ついつい剥がしたくなる? 真空タンブラーの底面シール【写真:ツイッター(@waheifreiz)より】

本体の真空処理をした「口」の溶接部分を保護するフタの役割がある底面シール

 日に日に暖かさを増すこの季節、タンブラーでキンキンに冷えた飲み物が恋しくなるという人も多いだろう。そんななか、真空タンブラーや水筒の底面シールを「剥がさないで」と呼びかける専門商社の投稿が注目を集めている。主にキッチン用品の企画・販売を手掛ける和平フレイズに投稿の意図を聞いた。

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「ステンレスタンブラーや水筒の底面シールも剥がさないでください。これは保護シートという名称で、本体の真空処理をした『口』の溶接部分を保護するフタの役割をしています。このシールを剥がすと溶接箇所があらわになり、ちょっとした破損から保冷・保温効果が失われてしまいます。また、真空構造内部に水などが侵入し腐食(サビ)や故障の原因となります。ですので、保護シートは剥がさないようにご注意ください!」

 端的な内容で底面シールを剥がしてはいけない理由を解説した投稿は、1万5000件のリツイート、3万件のいいねを集めており、「初めて知った」「知らずに剥がしちゃったよ……」など、大きな話題となっている。

 さらに、続く投稿では「剥がしてしまった応急処置は、この部分が傷つかないようにするために保護をお願いします。防水ステッカーやクッション性のあるシールを貼ってください。貼るときの注意点として、大きすぎて底面からシールが飛び出ると、段差によりグラグラ安定しない場合がありますので、ご注意ください!」と、仮に剥がしてしまった際の対処法まで紹介されている。

 今回の投稿の意図について、和平フレイズの担当者は「新生活シーズンで新調した方も多くいらっしゃると思い、投稿しました。2年ほど前に同様の投稿した際、反応が良かったので再掲しました。今回はその100倍くらいの反応があり、非常に驚いています。がんばって剥がそうとしていた方が意外に多く、知らなかった! 勉強になる! などのコメントが寄せられ大変ありがたく思います」と語る。

 他にステンレスタンブラーや水筒を使用する上での注意点としては「食器洗浄器/食器乾燥機は使用しないでください。キャップの変形や保温・保冷不良の原因になります。また塗装や保護シートの剥がれ・変色の原因になります」。フタ付きのタンブラーや水筒に絶対に入れてはいけないものとしては、

○ドライアイス・炭酸飲料
「キャップを閉めると内圧が上がり、キャップユニットが開かなくなる、飲み物が噴き出す、キャップユニットの破裂破損の原因になります」

○牛乳・乳飲料・果汁等の腐敗しやすいもの
「入れたまま放置した場合、腐敗や変質の原因になります」

○みそ汁・スープ類
「塩分による腐食の原因になります」

○お茶の葉・果肉を含む飲料物
「蓋の隙間に詰まり、飲み物が漏れる原因になります」

とそれぞれ理由を添えて説明する。

 意外と入れられないものやNG行為の多いタンブラーや水筒類だが、それでも圧倒的な保冷力・保温力は唯一無二。正しい使い方で長く使いたいところだ。

次のページへ (2/2) 【写真】底面シールを剥がすと現れる溶接部分の「口」
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