映画『宇宙人のあいつ』（5月19日公開）の完成披露上映舞台あいさつが11日、都内で行われ、中村倫也、伊藤沙莉、お笑いコンビ「バナナマン」の日村勇紀、柄本時生、メガホンをとった飯塚健監督が参加した。

『宇宙人のあいつ』は、23年間も、真田家の四兄妹の次男・日出男（中村）として家族になりすましてきた宇宙人が、地球を離れるまで3日間で、人間としてやり残したことに挑戦していくストーリー。

　宇宙人役の中村は「技」を出すときに変顔をしているそうで、最初は飯塚監督に相談したが「次からは沙莉にもらいました」と変顔のヒントを伝授されたと明かした。中村は「変顔はどうしても沙莉に考えてほしかった。というのも、無名時代から飯塚組にお世話になっている2人で、これまでの歴史がある。決して自分で考えるのが面倒くさかったわけではなく、どうしても沙莉に考えてほしいと言った。そしたら涙ながらに考えてくれました」と説明した。

　伊藤は「倫也さんから『変顔をやってみんなでスベろう、そういう絆を持ちたい』と言われたんですよ」と変顔を考えたというが、「涙は一滴も流していない（笑）」と一部否定した。

　自身が考案した変顔は「結構メインどころで使ってくれた」と報告し、笑顔の伊藤。すると、日村が「どういう変顔だったのか見たい」と突然リクエスト。その場で変顔を披露する流れに。

「この顔をニュースのトップにしないでくださいね」と報道陣にお願いする伊藤を見た中村が「止めようか」と変顔披露の中止を提案。しかし「そういうのは止めよ！　気を遣われたくない。大丈夫、やるやる。スベるスベらないじゃないから」と覚悟を決める。中村も「かわいそうだから僕も後ろ向きで（変顔を）やっておくね」と約束した。

　伊藤が渾身の変顔を見せ、多くのシャッターが切られたが中村は変顔せず。裏切りにあった伊藤は「やってないじゃん！」と嘆いていた。