庵野秀明監督、『シン・仮面ライダー』続編は“可能”と明かす 「タイトルも決めている」
庵野秀明監督が9日、都内で行われた映画『シン・仮面ライダー』の大ヒット御礼舞台あいさつに池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、森山未來とともに登壇した。次回作の構想を明かした。
映画『シン・仮面ライダー』大ヒット御礼舞台あいさつに登壇
庵野秀明監督が9日、都内で行われた映画『シン・仮面ライダー』の大ヒット御礼舞台あいさつに池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、森山未來とともに登壇した。次回作の構想を明かした。
本作は、『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野監督が脚本・監督を手がけた特撮映画。SHOCKERの手によって高い殺傷能力を持つオーグメントと化した本郷猛(池松)は、組織から生まれるも反旗を翻した緑川ルリ子(浜辺)の導きで脱走。迫りくる刺客たちとの壮絶な戦いに巻き込まれていく。正義とは? 悪とは? 暴力の応酬に、終わりは来るのか。力を得てもなお、“人”であろうとする本郷。自由を得て、“心”を取り戻したルリ子。運命を狂わされた二人が選ぶ道は……というストーリーが展開される。
この日、司会としてイベント進行に務めた庵野監督。次回作について尋ねられると「次回作は何も決まっていない。30数年ぶりに白紙の状態。いま全部白紙。働きすぎて」と率直に答えた。
それでも一文字隼人(仮面ライダー2号)役の柄本が「僕が気になるところと言えば、あのラスト。続編の構想みたいなものはあるんですか……?」と食い下がって直撃。庵野監督は「企画は、これの脚本書いてるときからある。続編が可能なものにはしている。僕自身は現実的には全部白紙だけど、構想としては残っている」と告白。
さらに「続編はタイトルも決めている」と言い、「シン・仮面ライダーの、『仮面之世界』と書いて『マスカーワールド』と読む。原作、石ノ森(章太郎)先生の原作を読んでいる人はすぐピンと来ると思う」と話した。
続けて「プロット的には、日本政府がSHOCKERの……」と切り出し、登壇者らが「そんなに言っちゃっていいの!?」とビックリ。監督は止まらず「人工知能『アイ』と同じレベルの人工知能を開発する。まぁ、『ブレイン』と言う。それを利用し、政府側の官僚がSHOCKERに入っていろいろやろうとする。それと戦う一文字ライダー」と語った。
池松は柄本に「壮大な……頑張ってください」とエール。柄本が「頑張る!」と意気込む横で、庵野監督が森山が演じた緑川ルリ子の兄にして仮面ライダー第0号の敵役・緑川イチローに言及。「再生怪人として出番あるかもしれない」と笑った。
今回の舞台あいさつのサブMCは、奥浜レイラが担当した。終盤には、本作デザインを担当した前田真宏が描き下ろした、森山演じる仮面ライダー0号のイラストをお披露目された。