業界の常識覆す地元映画館 37億円超大ヒット「翔んで埼玉」の上映いつまで続く?

今年2月に公開され、37億円を超える大ヒットを記録した映画「翔んで埼玉」(武内英樹監督)。埼玉がディスられる自虐ネタと郷土愛にあふれるコメディー映画は、まさかのブームを巻き起こした。その話題作を、半年が経過した今も上映を続ける映画館がある。地元・さいたま市にある「MOVIXさいたま」だ。異例のロングラン上映に取り組む地元映画館の熱き思いに迫った。

「翔んで埼玉」 (C)  2019 映画「翔んで埼玉」製作委員会
「翔んで埼玉」 (C) 2019 映画「翔んで埼玉」製作委員会

さいたま市「MOVIXさいたま」で半年以上の異例ロングラン

 今年2月に公開され、37億円を超える大ヒットを記録した映画「翔んで埼玉」(武内英樹監督)。埼玉がディスられる自虐ネタと郷土愛にあふれるコメディー映画は、まさかのブームを巻き起こした。その話題作を、半年が経過した今も上映を続ける映画館がある。地元・さいたま市にある「MOVIXさいたま」だ。異例のロングラン上映に取り組む地元映画館の熱き思いに迫った。

 さいたま新都心に立地するMOVIXさいたまには、2月22日の公開から半年以上が経った今も、同作を観に来る客足が絶えない。お盆には満席の回があったほど。映画ファンや埼玉県民にとって、いわば“聖地”となっている。

MOVIXさいたまの長谷川智副支配人
MOVIXさいたまの長谷川智副支配人

 映画業界では上映期間が8週間になると長期と言われる中で、同館では公開28週目に入った。同館の長谷川智副支配人は「お年寄りの方からも『いつまで上映しているのか』といったお問い合わせをいただく。MOVIXさいたまはフラッグシップであり、象徴だと思っている」と強調する。

 データを見ると、映画のヒットの大きさだけでなく、埼玉での盛り上がりがよく分かる。配給元の東映によると、8月18日時点で、全国の興行収入は37.5億円、全国の動員数は290万。そのうち、埼玉県のシェアは28%超。MOVIXさいたまにおいては、劇場別で興行収入・動員数ともに全国1位をマークした。

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