格闘技イベント「RIZIN.41」（2023年4月1日、丸善インテックアリーナ大阪、ABEMA PPVで全試合を完全生中継）第6試合、RIZIN MMAルール（66キロ、5分×3R）

　第6試合は萩原京平（SMOKER GYM）がカイル・アグォン（米国）に3-0の判定勝ちを収め、連敗を3で止めた。

　かつて萩原が対戦した平本蓮も見守る前での一戦。立って戦いたい萩原だったが、開始30秒過ぎにアグォンのタックルにつかまりバックを取られた。そしてそのままグラウンドへ。バックチョークをしかけられるが、懸命にしのぐ。キープされ続けられる展開だったが、ディフェンスの成長を見せる格好となった。

　2Rも同じような展開に。なんとか立ち上がるが、ロープ際に押し込まれ思うような展開に持ち込めない。立ち上がり打撃を当てアグォンをぐらつかせるが、再び組み付かれる。終盤はアグォンが萩原の打撃を嫌がる場面もあった。

　最終Rも組み付かれ、懸命にグラウンドにくるアグォンを振りほどけなかったが、ダメージで上回り判定で勝利をものにした。

　萩原は昨年、弥益ドミネーター聡志、クレベル・コイケ、鈴木千裕と3連敗。いずれも一本負けだった。後がない状態でのアグォン戦だった。

　アグォンは妻の山本美憂とハードトレーニングを積む、米グアム出身の33歳。パンクラスを経て、2020年にRIZIN初参戦以降は1勝3敗と負け越しているが、強敵との対戦が続いていた。

　試合後のマイクでは「やっと勝てた。倒せなかったのが悔しいですが、成長したところを見せられたと思います。くそガキ、見とったか？　お前も次勝てよ！　ちゃんと見とったるからな！　今日は普段は酒飲まんけど、テキーラ飲も」と締めくくり、観客の大歓声を浴びた。