乃木坂卒業して“女性が憧れるサブカル女子”に…川後陽菜を作った漫画とカルチャー

アイドルグループ「乃木坂46」を卒業後、アイドルオーディション「ミスiD2020」の審査員、日本酒のプロデュースなどマルチな活動で注目を集めている川後陽菜さん(21)。最近は、ヴィレッジヴァンガード渋谷店の“ほぼ店長”に就任し、“女性が憧れるサブカル女子”といえる存在だ。漫画の知識も豊富な彼女に、サブカルチャーに囲まれた半生、注目する漫画について語ってもらった。

漫画とカルチャー愛について語る川後陽菜さん【写真:山口比佐夫】
漫画とカルチャー愛について語る川後陽菜さん【写真:山口比佐夫】

「青年漫画は心がえぐられる、考えさせられる」 川後陽菜単独インタビュー

 アイドルグループ「乃木坂46」を卒業後、アイドルオーディション「ミスiD2020」の審査員、日本酒のプロデュースなどマルチな活動で注目を集めている川後陽菜さん(21)。最近は、ヴィレッジヴァンガード渋谷店の“ほぼ店長”に就任し、“女性が憧れるサブカル女子”といえる存在だ。漫画の知識も豊富な彼女に、サブカルチャーに囲まれた半生、注目する漫画について語ってもらった。

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――サブカルに興味を持つようになったきっかけは。

「小さい時から親の趣味がサブカルチックで、当時は気付いてなかったんですけど、それが今の自分を作ったのかなとは思いますね。母は普通なんですけど、父がウルトラマンとか特撮が大好きで、もう完結している作品を何回も何回も見るんですよ。あとは『ビー・バップ・ハイスクール』とか。サブカル好きになったきっかけは父の影響ですね」

――7月にはヴィレッジヴァンガード渋谷店のほぼ店長に就任し、川後さんのオススメ作品が並んだ書棚が設置されました。

「完全に自分の家の本棚からセレクトした感じで、今まで読んできた中で特に印象が残っている漫画、私に影響を与えた漫画を中心に選びました。特に好きな漫画家は、浅野いにお先生、古屋兎丸先生、押見修造先生です」

少女漫画にない青年漫画の魅力を語る【写真:山口比佐夫】
少女漫画にない青年漫画の魅力を語る【写真:山口比佐夫】

――少女漫画より青年漫画が好き、という印象を受けました。

「小学生の時は王道の少女漫画を買っていました。青年漫画が好きになったのは、ヴィレッジヴァンガードに出合った高校生ぐらいからかもしれませんね。ちゃんと少女漫画も通って、でも今はまったく少女漫画は読まなくなって、みたいな感じですね」

――少女漫画にない青年漫画の魅力とは。

「少女漫画はイケメンな王子様的な登場人物がいて、表紙に載っていた男子と女子が結果的にいろいろあってお付き合いするハッピーエンドが中心じゃないですか。でも青年漫画は、心がえぐられる、考えさせられる感じ。あとで重く心に残る感じというのがすごく好きですね」

20歳になった時からしっぽり飲む事に憧れていました【写真:山口比佐夫】
20歳になった時からしっぽり飲む事に憧れていました【写真:山口比佐夫】

――川後さんは日本酒をプロデュースしていますが、日本酒を題材にした漫画「ぽんしゅ部!」(集英社)もオススメ作品と聞いています。

「もともと『日本酒を飲んでる大人はカッコイイ』という考えがあって、この漫画を読んで日本酒の虜になりました。最近は意識していろいろな県の日本酒を飲んで、自分なりの好みなどをメモしています。父の影響で『美味しんぼ』『深夜食堂』を見てきていたので、20歳になった時から大人びてる感じの、しっぽり飲むみたいなのに憧れていました」

――恋愛作品のオススメでは、「今日が地獄になるかは君次第だけど救ってくれるのも君だから」(ふせでぃ、KADOKAWA)をピックアップしていました。

「ふせでぃさんはインスタグラムやツイッターで女子高生に人気で、私の周りのアイドルとかも『ふせでぃさんが好き!』みたいな感じでSNSに画像を載せてたりして、そこから見始めたんです。女性に刺さる切ない恋愛系の画を描いていて、キラキラした王子様が出てくるわけでもないから、すごくリアリティがあっていいかなって思っています」

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