皇治はメイウェザーに勝てるのか「『立っている』に勝負論を置くなら、100%俺の勝ち」

格闘技イベント「RIZIN.41」(4月1日、大阪・丸善インテックアリーナ大阪、ABEMAで完全生中継)で芦澤竜誠(Battle Box)と戦う皇治。芦澤戦以上に皇治が口にするのはボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)との対戦だ。那須川天心、朝倉未来を倒した格上となぜ戦いたいのか。そして倒れないのか。話を聞いた。

フロイド・メイウェザーとの対戦を熱望する皇治【写真:ENCOUNT編集部】
フロイド・メイウェザーとの対戦を熱望する皇治【写真:ENCOUNT編集部】

「ストーリーがあるのは俺だけ」と豪語

 格闘技イベント「RIZIN.41」(4月1日、大阪・丸善インテックアリーナ大阪、ABEMAで完全生中継)で芦澤竜誠(Battle Box)と戦う皇治。芦澤戦以上に皇治が口にするのはボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)との対戦だ。那須川天心、朝倉未来を倒した格上となぜ戦いたいのか。そして倒れないのか。話を聞いた。(取材・文=島田将斗)

 ◇ ◇ ◇

――なぜメイウェザーと戦いたいのでしょうか。

「世界最高峰とやりたいっていうのは、アスリートとして普通です。俺はキックボクシングに行ってて、悔しいですよ。那須川天心と武尊というのがいて、あいつらに挑むっていうのがテーマでした。あの2人どこか行っちゃったじゃないですか。今目に見えて俺の上にいるのはメイウェザー。圧倒的に無理って言われている男に挑むっていうのが俺はかっこいいと思う。だからそこを捕まえようと。

 芦澤が道頓堀の会見でいい事言ったんですよ。『誰が見るんだ、お前が勝てるわけねぇ』と。あの言葉が一番燃えるんですよね。武尊戦もそうだったんですよね。無理やという声が大きかったからこそあの熱狂が生まれたわけです。全世界の人は無理やと思ってる。そこを捕まえるのが俺だし、絶対にやります」

――どういうステップを踏んでメイウェザーにたどり着こうと。

「はっきり言って、ストーリーがあるのは俺だけじゃないですか。天心くんも未来くんもやったのはすごいことですけど、ストーリー性はなかった。再生回数の部分でやってた。自分の場合、格闘技かと言ったらまた違うと思うんですよね。メイウェザー陣営と2回戦っていますから。ボディーガード倒して、ジャハン・イングラム(米国)とやって、結果誰が何を言おうとドローですから。

 文句はないでしょ。それでメイウェザーとトラッシュトークもして、本人はやる気満々なのでね。個人間では約束はしたので。あとはファイトマネーの問題でしょう。頑張れ榊原信行CEO、RIZINということですよ」

――ドバイでメイウェザー軍団とトラッシュトークしていましたが、実際どういう心境だったのでしょうか。

「何も予兆なく、『こちらが控室です』って向こうの人に呼ばれて入った部屋がメイウェザーの控室だったんですよ。そのときが1番燃えるんですよ。格上のやつがばっと来たときにアドレナリンもパーフェクトですよ。あのときは超楽しかったです。もう頭賢いから口げんかしたら誰にも負けませんよ。日本を背負ってる気だったのでね。メイウェザーの会見を途中で遮ったやつは今までいないみたいで相当プライドに傷をつけたと思いますよ」

――実際にメイウェザーのパンチをもらって倒れない自信はありますか。

「正直ね、みんな俺が倒れないから勝ちと思っているのは嫌いなんですよ。倒れないのは最低限。でもメイウェザーに関してはみんな倒されているわけです。そこに目がいきがち。エキシビションマッチなので勝敗はないと思うので、『立っている』に関していえば俺の勝ちだと思います。100%、俺は立っています。立っているのが俺の勝ちというなら100%俺の勝ちですよ。メイウェザーのパンチよりも何倍も強い蹴りをくらってますから、俺らキックボクサーは」

――競技は違いますけど、蹴りの方が重いですよと。

「そう。根性あるなら蹴りでやれよとメイウェザーに言っていますけど、俺がけんかを売っているのでボクシングでやるべき。『立っている』に勝負論を置くなら、100%俺の勝ちですよ。思いっきり格闘技をしてきた俺がビビることなく振り回したら何が起きるか分からないですよ。向こうもおっさんですからね」

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