映画『Village』（4月21日公開）の完成披露試写会が30日、都内で行われ、主演の横浜流星のほか、黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、ジャニーズJr.内のグループ・HiHi Jetsの作間龍斗、古田新太、メガホンをとった藤井道人監督も登壇した。

　日本のとある集落・霞門村（かもんむら）を舞台に、同調圧力、格差社会、貧困といった現代社会が抱える問題のきれいごとではない本質を投影し、そこに生きる人々のリアルに迫っていく。横浜は、母親が抱えた借金の支払いに追われ希望のない日々を送っている片山優を演じ、藤井組の長編作品で初主演を務めた。

　横浜と初共演となった作間は、「夜中の撮影があって僕はてっぺん（24時）越える前に終わったけど、撮影は明け方まで続いた。始発の新幹線で帰らなきゃいけなかったけど、もったいないので撮影が終わった後、現場に残った」と回想。そこで目にしたのは、横浜の真摯な姿勢で「何時間もシリアスなシーンを撮っているのに集中力がすごい。弱音も吐かないし、ビシッとした顔でやっているのですごい」と感嘆した。

　一方、横浜は「彼は実直。朝5時までのシーンがあったけど、ずっと現場に残ってくれた。作品に対する真っ直ぐな姿勢を見てすごく好感を持った」とにっこり。作間にとって、本作が俳優として2作品目の出演と知ると「意外だなって。すごく堂々としていた。これからもっとお芝居をやってほしい」と絶賛した。

　その言葉を聞いた作間はパッと明るい表情となり、「僕もまさか2作品目でTOHOシネマズ 六本木ヒルズのスクリーン7に立つとは思わなかった。きのうはあのへんで見ていた」と観客として訪れたことを明かし、「きょうはこっち側に来るとは。こちら側で頑張ります」と俳優としての飛躍を誓った。

　また、作間の姉を演じた黒木は作間について聞かれると「本当にいい子」といい、「お菓子作るのが得意みたいで、作ったお菓子の写真を見せてもらった。お店に出してもいいくらい」と高クオリティーを絶賛。すると古田が「なんで俺には（写真を）見せてくれないの？」とクレームを入れ、会場を笑わせた。