中村扇雀、扇千景さんをしのぶ「たぶん早く父の元に行きたかったのではないかな」
9日に食道胃接合部がんのため89歳で死去した、元参議院議長で、宝塚出身の元女優の扇千景さん(おおぎ・ちかげ、本名は林寛子=はやし・ひろこ)さんの告別式が27日、東京・増上寺でしめやかに営まれ、喪主を務めた長男の中村鴈治郎(64)が取材陣に対応。「うちの私が言うのもおかしいかもしれませんが」と前置きして「母は母でありましたけども、実に偉大な人であったと思います」と生前を振り返った。
「入院も1か月ほど」と明かす
9日に食道胃接合部がんのため89歳で死去した、元参議院議長で、宝塚出身の元女優の扇千景さん(おおぎ・ちかげ、本名は林寛子=はやし・ひろこ)さんの告別式が27日、東京・増上寺でしめやかに営まれ、喪主を務めた長男の中村鴈治郎(64)が取材陣に対応。「うちの私が言うのもおかしいかもしれませんが」と前置きして「母は母でありましたけども、実に偉大な人であったと思います」と生前を振り返った。
鴈治郎のほかに、親族を代表して次男の中村扇雀(62)、孫にあたる中村壱太郎(32)、中村虎之介(25)もカメラの前で話をした。
扇雀は「母は89歳でした。今は平均寿命が伸びていますけれども、天寿を全うしたと思います。最後も苦しまず、入院も1か月ほどでした」と最後を明かした。
続けて「父(故・坂田藤十郎)の元に『まだ呼ばないでね、呼ばないでね』なんてよく言っていたのですが、父が亡くなって約3年。追うようにと言いますか、たぶん早く父の元に行きたかったのではないかなと僕は思います」と両親を思いやった。
扇さんは1977年のこと、宝塚歌劇団出身で初の国会議員になった。自民党を経て2000年に保守党の初代党首となり、初代・国土交通大臣に就任。2016年には女性初の参院議長を務めるなど政界で約30年間、数々の要職を歴任していた。
次のページへ (2/2)
【写真】白の花で彩られた祭壇