3児ママが年間7キロ減、どうやって? ダイエットの大敵「コンビニ、スタバ、ミスドの新作」の克服方法
「ダイエットの強敵コンビニ、スタバ、ミスドの新作...」――。ダイエットしたいのに気になって食べたいという誘惑を克服した女性のツイートが話題を呼んでいる。「今の体型に必要?」「味は忘れ脂肪は残る」といった“格言”を自らに言い聞かせ、1年間で7キロ以上の減量に成功したというのだ。摂食障害を抱えながら3児を育てる、投稿者のゆちゃんさんに聞いた。
15歳で摂食障害、20歳で体調不良に…そこから健康改革 3度の妊娠・出産を経ても“マイナス14キロ”をキープ
「ダイエットの強敵コンビニ、スタバ、ミスドの新作…」――。ダイエットしたいのに気になって食べたいという誘惑を克服した女性のツイートが話題を呼んでいる。「今の体型に必要?」「味は忘れ脂肪は残る」といった“格言”を自らに言い聞かせ、1年間で7キロ以上の減量に成功したというのだ。摂食障害を抱えながら3児を育てる、投稿者のゆちゃんさんに聞いた。
「ダイエットの強敵コンビニ、スタバ、ミスドの新作…
誘惑にどうしても勝ちたい時は、
・知らなきゃ買ってない
・今の体型に必要?
・味は忘れ脂肪は残る
・食べて何になる?
・1週間後のご褒美
これをひたすら思って1年でここまで変わった」
7キロ以上のダイエット。2021年7月から22年7月までの1年間の実績だという。“ビフォーアフター”の写真として、22年1月から今年23年1月までの変化の様子を掲載。ツイートは3000件以上のいいね、閲覧数は約39万件となっている。
ゆちゃんさんはまず、「甘いものや脂質・カロリーが高いものの食べ過ぎには注意です。何より栄養のあるバランスのとれた食事がすごく大事です」と強調する。そのうえで、“ダイエット哲学”について解説してくれた。
「私も経験があるのですが、新商品のお菓子やスイーツ・ドリンクで『今しか食べられない』というのは、消費社会のわなのようなもので、1つ買ったら、別の味も試したくなります。例えば、ブームになった洋菓子。ここの商品を食べたら他の店の味も食べたくなって……とついつい食べ過ぎてしまった経験はありませんか? 本来はひと口で足りるのに止まらなくなってしまいます。『味は忘れ脂肪は残る』と書きましたが、その時の感情だけで動くのではなく、自分にとって必要なものを冷静に考え、必要なものだけを買う意識を持つことです」。
ゆちゃんさん自身、自問自答を繰り返したという。「今の体型に必要?」「食べて何になる?」。そして、一気に痩せようと思って、急に食べることをやめたり、食事を過度に制限することで、かえって過食に陥るリバウンドの防止にも心を砕いた。解決策は「1週間後の自分へのご褒美」として設定することだ。「一気にやめると、体に無理がきます。まずは「1週間に1回」と決めて、食べる頻度を減らすことが重要で、そうすると次第に、脳の依存がなくなると言いますか、今まで食べたくてたまらなかったスイーツが遠い存在になります。必要以上に欲しがらなくなります。実際に痩せてくると、気分的にも楽しくなって、『じゃあ運動を頑張ろうかな』と、意識が健康な体作りの方を向くようになります」と説明する。
継続は力なり。その意識付けも大事だといい、「正直、好きなものを3日食べなくてもそんなに体は変わりません。それで、『痩せたい』という希望が『無理だ』と絶望に変わり、諦めてしまう。ダイエットが続かなくなる。ありがちなパターンです。『習慣を変えること』を目指しているので、太らない体作りのために、長期的な視点を持って取り組むことが大切だなと思います」と話す。
実際、ゆちゃんさんはこれまで“自分との闘い”を続けてきた。15歳で摂食障害になり、20歳前後で体調不良になった。25歳の頃には、「食事の際に甘いものをプラスで食べてしまって太るのなら、甘いものだけを食べればいい」と思い込んでしまい、甘いものだけ過食するように。そこで、「普通の食事ができるようになりたい」と、自分の習慣を改革。食べ過ぎてしまうものを書き出し、1つ1つどんなものなのかを確認していった。
「書き出してみたら、甘いものに加えて、意外に加工品や練り物も多かったです。添加物の少ないものを選び、バランスよく摂取することで、徐々に改善していきました。それまで大好きだったドーナツが『あれ、そこまでおいしくないのかも』と思えるようになりました」。運動・エクササイズも取り入れ、過食を繰り返していた20歳当時の51キロから、マイナス14キロの37キロに。3度の妊娠・出産を経てもキープしている。
今回の投稿は、“失敗談”を伝えたい思いもあったという。3人目の出産後、2年前にパート復帰したが、仕事のストレスなどもあり、コンビニスイーツに手を伸ばすように。しかも、ダイエットによくないとされる夜にバクバク食べるようになり……。あらためて、「体にいい生活をしよう」と考え直し、「食べて何になる?」と自分に問いかけ続けた。再度ダイエットに取り組み、1年間で7キロ以上の体重を落とすことができた。
過度な手法や適切ではないやり方で、体を壊してしまっては元も子もない。ゆちゃんさんは「ダイエットは難しいもので、プロテインがはやれば、プロテインバーばかり食べしてしまう。そういった、偏った食事になりがちです。『カロリーだけを抑える、カロリー重視』といった偏った考えを持たず、栄養のバランスがとれた食事を継続すること。はやりに流されず、自分の体を健康にしようという意識で取り組めればいいのかな、と思っています」と話している。