大江健三郎さんが死去 平野啓一郎氏らが追悼、スウェーデン大使館「悲しみに包まれています」
作家でノーベル文学賞受賞者の大江健三郎さんが3日未明、老衰のため逝去した。講談社が発表した。88歳だった。葬儀は家族葬にて執り行われ、後日、お別れの会が開かれる予定。期日は未定となっている。
享年88、後日お別れ会を予定
作家でノーベル文学賞受賞者の大江健三郎さんが3日未明、老衰のため逝去した。講談社が発表した。88歳だった。葬儀は家族葬にて執り行われ、後日、お別れの会が開かれる予定。期日は未定となっている。
生前親交があった芥川賞作家の平野啓一郎さんは「関係者から、先ほど連絡を受けたところでした。本当に残念でなりません。大江さんが活躍されていた時代に小説家としてデビューして、謦咳(けいがい)に接したことは、掛け替えのない経験でした。もっとお話ししたかったです」と自身のSNSで悼んでいる。
大江さんは、1935年1月31日、愛媛・喜多郡大瀬村(現・内子町大瀬)生まれ。東京大学在学中の57年に発表した『奇妙な仕事』が、東大の『第2回五月祭賞』を受賞して文壇の注目を浴び、翌年、23歳のときに『飼育』で芥川龍之介賞を受賞。94年には川端康成に次ぎ日本人として2人目となるノーベル文学賞を受賞した。
ノーベル賞の授賞式が行われるスウェーデンの大使館も、公式のSNSで「大江健三郎さんの訃報に接しスウェーデン大使館は悲しみに包まれています」と追悼した。
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【写真】大江健三郎さんの写真を添えて追悼…在日スウェーデン大使館の公式ツイッターの実際の投稿