華村あすか、18歳の鮮烈グラビアデビューから6年 作っていきたい俳優としての真価

デビュー7年目の華村あすかが、2nd写真集『真価論』(講談社刊)を24歳誕生日の今月18日に出版する。グラビア、ドラマの撮影で忙しい日々だが、昨年に発表した写真集のロケ前後に心境の変化があり、人の評価を気にしすぎてしまうことから脱却したという。昨年10月期のカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』でも注目された華村は今、どんな思いでカメラの前に立っているか。内面に迫った。

ファッションにも詳しく、休日には古着屋めぐりも趣味にしている華村あすか【写真:ENCOUNT編集部】
ファッションにも詳しく、休日には古着屋めぐりも趣味にしている華村あすか【写真:ENCOUNT編集部】

2nd写真集『真価論』を18日に出版

 デビュー7年目の華村あすかが、2nd写真集『真価論』(講談社刊)を24歳誕生日の今月18日に出版する。グラビア、ドラマの撮影で忙しい日々だが、昨年に発表した写真集のロケ前後に心境の変化があり、人の評価を気にしすぎてしまうことから脱却したという。昨年10月期のカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』でも注目された華村は今、どんな思いでカメラの前に立っているか。内面に迫った。(取材・文=大宮高史)

「学生時代はショートにしていた時期の方が長かったんです。スカウトを受けてからずっと、何となく伸ばしたままでいたんですが、切ってから『絶対にこっちの方が似合う!』と言われることも多いんです」

 昨年、デビュー以来ロングにしていた髪をバッサリと切り、クールな印象になった。インスタグラムでもショートヘアと小顔・長身ならでは着こなせるファッションで度々投稿。今作に向けても、ボディーメイクで体を美しく鍛え、露出の多い水着にピーズをあしらったり、衣装にヴィンテージファッションを取り入れるこだわりも見せている。

「スタイリストさんがハイブランドのヴィンテージものを用意してくださって、私の好みと一致してテンションが上がりました! ヴィンテージファッションが好きでよくお店を巡っているんですが、どれも1点ものなのでお気に入りをコレクションできた時の気分は最高ですね」

 2017年に東京・原宿でスカウトされ、早々に『週刊プレイボーイ』の表紙グラビアでデビューした。翌18年4月期には、テレビ東京系連続ドラマ『宮本から君へ』で、ドラマで初のヒロイン役を演じた。しかし、考え込んでしまう性格ゆえに、世間の評判を気にしすぎて悩みこともあったという。

「『太ってる』と言われて体を絞ったら、今度は『痩せすぎ」と言われて、『どうすればいいの?」と思いつめたりしました」

 そんなネガティブの連鎖から脱することができたのが、昨春だった。

「『私が自分で自分のことを好きになれるなら、それでいいじゃない』と吹っ切って、ポジティブになれました」

 気持ちを切り替えるだけでなく、体を美しく鍛えれば、過去の自分や評判とも訣別できる。そう思ってボディーメイクにも挑み、心身ともにリフレッシュできたという。「ほとんど断捨離するような感じでした」。その勢いを昨年発表の写真集作りにもぶつけた。

 そして、『エルピス -希望、あるいは災い-』では、テレビ番組ディレクター(眞栄田郷敦)と恋仲になる篠山あさみ役を好演した。

「あさみって、すごく計算高い女の子の役なんです。なぜか私、こういう男性を翻弄(ほんろう)する役が多いんですよ(笑)。素の私とは正反対の性格なんですけど、『宮本から君へ』の甲田美沙子もそうだったんです」

 いかにも小悪魔的な役には、苦手意識もあるようだ。

「『エルピス』の第5話で酔った拓朗くんを『イケてますよ。萌えます』と誘惑する場面があったんですけど、最大限の可愛さを見せたつもりが、演出の大根仁さんから『それで最上級? あすかちゃんなら、もっとあざとくできるでしょ』とリテイクをもらってしまって、『あざといせりふってなんなんだ!』と考えてしまいました。苦しい役や追いつめられる役の方が、自分そのものなのでイメージしやすいんですが、かわいい役の方が苦労するなとあらためて実感しました」

 グラビアで鮮烈にデビューし、小動物を思わせるキュートなルックスでブレイクした。だが、自分を変えるためのストイックさ、生真面目さも持ち合わせているからこそ、女優としても進化を見せている。

「以前はオファーがあるだけでうれしくて、もっと仕事がほしい! とガツガツしていた日々でしたが、今はじっくりといただいている仕事に向き合って、演じることの本質を考え抜いている日々です。気付いたらプライべートはすっかり二の次で、役作りを熟考したり、カメラに向かっている瞬間の方がたまらない充実感があります」

□華村(はなむら)あすか 1999年3月18日、山形県出身。2017年にデビューし、翌年18年には。テレビ東京系連続ドラマ『宮本から君へ』で女優活動をスタート。その後、同年の映画『初恋スケッチ~まいっちんぐマチ子先生~』、19年のMBS・TBS系連続ドラマ『スカム』(2019)などに出演。2冊目のソロ写真集『真価論』の出版日、今月18日には東京・SHIBUYA TSUTAYAで発売記念イベントを開催。

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