藝大作曲科卒の音楽家、同大学院の「美術研究科」に合格 小中9年間は自宅で学習

東京藝大作曲科卒の音楽家・内田拓海氏が11日、自身のツイッターを更新。同大学院の美術研究科に合格し、今年4月から“美大生”となることを報告した。

内田拓海氏【写真:Takumi Uchida Official Websiteより】
内田拓海氏【写真:Takumi Uchida Official Websiteより】

事業のため受験を決意「本当に大変でした」

 東京藝大作曲科卒の音楽家・内田拓海氏が11日、自身のツイッターを更新。同大学院の美術研究科に合格し、今年4月から“美大生”となることを報告した。

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「このたび『東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス(GAP)専攻』に合格しました」と発表。「音楽出身の人間が美術研究科を受験するのは本当に大変でしたが、多くの方のお力添えや、先生方の温情で入れていただけることになりました」と明かした。

 また、音楽家が美術科を受験した理由については「将来的にやりたいと思っている事業があり、そのためにどうしても必要な勉強をするために受験を決意しました」と説明している。

 続く投稿では自身の経歴に言及。「保育園を中退して、そのまま義務教育からもドロップアウトしたので、いまだに難しい漢字は書けません。高校までピアノ経験もほぼ0でしたが、何を思ったか、藝大作曲科に行き、次は藝大の美術科に行くことに。人生何があるかわかりませんね、本当に」と感慨深げにつづっていた。

 なお内田氏は2日、1stアルバム『Prayer』をリリースしている。

□内田拓海(ウチダ・タクミ) 神奈川・藤沢市出身。小中学校の9年間をホームスクーラーとして学校へ行かずに過ごす。高校進学後からピアノや作曲などの音楽の勉強を始め、東京藝術大学音楽学部作曲科へ進学する。作曲家として「現在の音楽のあり方」をテーマに、伝統的な作曲技法と現代的な技法を融合させた作品を創作、発表。ジャンルや枠組みを超えた現在における芸術のあり方について思索している。また、映像作品の音楽や美術作品とのコラボレーションにも意欲的に関わっている。作家としての一面も持っており、現代詩・短歌・脚本など幅広い分野で創作を行なっている。自身のルーツである音楽家という立場から他の表現技法を見つめ、自らも修得することで、創作領域の拡大を行うこと、そして言葉と音楽が深く結びついた創作を行うことを目標に執筆に取り組んでいる。

次のページへ (2/2) 【動画】1stアルバム『Prayer』の収録曲『海のなか』
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