100万人まであと一歩 中川翔子の運命を変えたYouTube「私の青春が戻ってきました」

「私の人生これで良かったんだって20年目で初めて思えました」――。YouTubeチャンネル『中川翔子の「ヲ」』は、スタートから3年目で登録数100万人まであと一歩となった。20周年イヤーの写真集をはじめ、中川がネットで話題になるネタは、ほとんどがYouTubeからの発信であり、『しょこたん☆ぶろぐ』(2004年開始)から続く、“素顔のしょこたん”に出会える場所になっている。そこで、ENCOUNTはYouTubeの食レポ撮影現場を取材。行列のできる人気店で“日本一厚い”とんかつを完食する姿に迫った。

YouTube現場の面白さを語ってくれた中川翔子【写真:山口比佐夫】
YouTube現場の面白さを語ってくれた中川翔子【写真:山口比佐夫】

中川翔子が素顔のままでいられるYouTube

「私の人生これで良かったんだって20年目で初めて思えました」――。YouTubeチャンネル『中川翔子の「ヲ」』は、スタートから3年目で登録数100万人まであと一歩となった。20周年イヤーの写真集をはじめ、中川がネットで話題になるネタは、ほとんどがYouTubeからの発信であり、『しょこたん☆ぶろぐ』(2004年開始)から続く、“素顔のしょこたん”に出会える場所になっている。そこで、ENCOUNTはYouTubeの食レポ撮影現場を取材。行列のできる人気店で“日本一厚い”とんかつを完食する姿に迫った。(取材・文=福嶋剛)

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――中川さんのYouTube撮影現場に初めてお邪魔しました。お店のみなさんも巻き込んで笑いの絶えない楽しい時間でしたね。

「ありがとうございます。申し訳ないんですが、(Youtube撮影は)仕事っていう意識はゼロです(笑)。毎回好きなことを思いっきりやっているので、私がすっごく幸せになっているだけなんです」

――厚さが5センチほどの分厚いとんかつをどんぶりでペロリと平らげました。

「本当においしくて。私が実現させたいことをチームのみんなが分かってくれていて、おいしいものを食べて、会いたい人にも会わせていただき、YouTubeは私の夢をかなえる場所になりました」

――撮影とは思えないくらい素の表情が印象的でした。

「もう、本当に自由ですよね(笑)。今はYouTubeが一番素顔のままでいられる場所なんです。テレビと違って、自宅でYouTubeの撮影をするときは、だいたいすっぴんですし、たまに調子に乗ってお腹を出して『プニュっ』て、つまんだりとかもします(笑)。YouTubeのおかげで勇気をもらえました」

――登録者数も100万人が見えてきました。

「3年目でもうすぐ100万人なんて本当に感謝です。振り返ると、半分やけくそで始めたのが『しょこたん☆ぶろぐ』で、それがきっかけで今までずっと言えなかったことが思いっきり言えるようになりました。読者のみなさんから『私も好きだよ。僕も好きだよ』って言ってもらえて、好きを叫べる幸せに気がついて、ネットに助けてもらいました」

――ブログからのステップが、YouTubeだったと。

「そうです。私は自己肯定感が低いので、テレビに出るときはいつも怖くて『毎回これが最後かも……』という思いで綱渡りというか、がむしゃらにやってきたんです。そして、YouTubeを始めてからポケモンの番組を見ていたお子さんたちがお母さんになって、今度はそのお子さんと一緒に『YouTubeを見てますよ』というコメントをいただくようになりました。YouTubeに出会えたおかげで、(ブログを始めた)あの頃のキラキラした青春がもう一度戻ってきました」

――白ビキニで話題となった10年ぶりの写真集『ミラクルミライ』を出版したきっかけも、YouTubeでした。

「そうなんです。水着動画がびっくりするくらいバズったおかげで、20周年の写真集も出せましたし、車の動画がきっかけで、なかなかお話をする機会がなかったお父様世代からもコメントをいただきました。そして、母が一番大好きな江頭2:50さんが突然自宅に遊びに来てくださいました。YouTubeのおかげで親孝行もできましたし、本当に“大感謝”です」

「YouTubeは仕事じゃないから収益とか全然考えてないです」【写真:山口比佐夫】
「YouTubeは仕事じゃないから収益とか全然考えてないです」【写真:山口比佐夫】

5月5日にしょこたん主催のフェスを開催

――中川さんの自己肯定感もどんどんアップしている印象です。

「私は一人っ子というのもあって、今までずっと1人で生きている感じがしてプライベートも絶対に1人でいたいタイプでした。でも、最近はYouTubeチームと仲良くなって、みんなで作るから本気で笑ったり、いつも素でいられるんだと分かってから私自身も成長できた気がしています。その中でも一番大きなきっかけは麻雀でした」

――麻雀ですか?

「はい(笑)。私のYouTubeを制作しているチームは2つあって、その1つがもともとの麻雀仲間で構成していて、撮影が終わると自宅で麻雀が始まるんです。YouTubeで購入した全自動の雀卓が、ちゃぶ台兼雀卓なんです。『じゃあ、始めましょうか』と言って仲良くやっているうちに、今まで私の中にあったオンとオフがなくなって、自由でいられるようになりました。麻雀を知らなかった私のマネジャーにも教えてあげて、今では一緒に楽しくやっています」

――中川さんは昔から麻雀がお好きだったんですね。

「実は祖母が亡くなる前に私に残した言葉が、『シャンソンを歌いなさい。麻雀をやりなさい』でした。子どもの頃にご飯を食べていたテーブルは雀卓でしたし、祖父も亡くなったあとに遺品整理でテーブルをひっくり返したら、まさかの雀卓で(笑)。母も麻雀が好きなので、これは私も『やらなきゃいけないだろうな』って。でも、麻雀がきっかけでみんなと仲良くなれましたし、自宅に呼ぶから掃除もまめにするようになりましたし、良いことだらけです。いつか、『THEわれめDEポン・しょこたんのホームバージョン』とか(笑)。いろんなゲストを呼んで麻雀をやりたいですね」

――ゲストを招くといえば、5月5日に東京・日比谷野外音楽堂で中川さん主催の音楽フェスが発表されました。

「これこそ夢じゃないかと思うような大きなイベントが発表されて、正直、今はすごいプレッシャーです。3000人規模の会場を埋めるって本当に大変なことなんですよ。でも、江頭2:50さんが参加してくださることが決まってとても心強いですし、野音も100周年なんですよ。さらに私の20周年イヤー、しかも私の誕生日。もうこれ麻雀で言ったら“大三元”ですよね。すでに役満が確定で大盛り上がり間違いなし! なので、ぜひ、みなさんに遊びにきてほしいです」

――ゲスト陣の発表も楽しみですね。麻雀に例えると、ドラがのっていく感じでしょうか。

「そう。裏ドラもあるかもしれませんよ! 全部麻雀で会話ができちゃうんですけど(笑)。こんなインタビューで大丈夫ですか?」

――はい(笑)。最後に「中川翔子の20年」を教えてください。

「『ああ、とってもうれしい! 私の人生これで良かったんだ!』って、初めて素直に思えるようになった20年です。ずっと怖かったり、迷ったり、悩んだりしながら、最近も手術や入院もあって、振り返るとデビューの頃からたくさんピンチがあった20年でした。でも、あきらめずに走り続けることができて、今はみなさんへの感謝で満ちています。そんな私からの感謝を込めた5月5日の音楽フェスは、絶対に伝説になると思います。ウィキペディアも書き換えてもらわないといけないくらいに、生涯忘れられない瞬間にしたいと思います」

□中川翔子(なかがわ・しょうこ)東京都出身。歌手、タレント、声優、俳優、イラストレーターなど、活動は多岐にわたる。音楽活動では、人気アニメや映画の主題歌を担当。海外でのコンサートも重ねており、人気、知名度は世界にも広がっている。2023年に100周年を迎える日比谷野外音楽堂の100周年記念事業実行委員にも選任。25年に開催される大阪・関西万博キャラクターデザイン選考委員も務めている。特技はヌンチャク。157センチ。血液型A。

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