「2ちゃんねる」開設者で実業家の西村博之（ひろゆき）氏と、米イェール大助教授の成田悠輔氏が出演するYouTubeチャンネル「日経テレ東大学」が5日夜に更新。チャンネルが終了することが報告された。

　2021年春に配信開始となった同チャンネル。中でも、ひろゆき氏と成田氏がMCを務めるトーク番組「Re:Hack（リハック）」は21年7月からスタートし、政治・外交から、経済・貧困問題までを取り上げるタブーを恐れない姿勢で、政治家やジャーナリスト、個性派タレントらが出演。ネットを中心に多くのファンを獲得した。また、チャンネル登録者数は、102万を超える人気チャンネルになった。

　ENCOUNT編集部の過去の取材に対し、仕掛け人で、元テレビ東京プロデューサーの高橋弘樹氏は、ひろゆき氏はパリ、成田氏は米国を拠点に活動していることなどから「利害関係が少なく、忖度（そんたく）することがない」とし、「自由にやってもらっています」と語っていた。

　この日に更新された最終回の動画は、2人のMCがリモート出演するといういつものスタイルで展開された。成田氏の「記念すべき最終回ということで、雑談番組らしく、サクッと雑談で閉じてみたいと思います」というあいさつから始まった。

　番組内で、着ぐるみのキャラクターであるピラメキパンダから、「本プロジェクトの共同事業契約が2023年3月末に満了を迎えることに伴い、日経テレ東大学YouTubeチャンネルも終了することとなりました」と説明された。コンテンツは一定期間、視聴できるという。番組の締めの部分で、ひろゆき氏は「僕が言ったら誰かが止めるだろうと思ったら、成田先生もパンダさんも止めないというところに、こいつらあぶねえなと思いながらやっていたので、そういう意味で、メディア的なところでそういうところは初めて見たので、なので、わりと面白かったっちゃ面白かったですね」と話した。成田氏も“独自節”で感想を語り、幕を閉じた。

　ネット上では「大好きな番組が終わるのが寂しくて寂しくて」「ガチで終わってほしくないほんとに嫌だ」「成田さんの名残惜しくない感じ隠さないの正直者で好きだな」「カオスさが楽しい番組だった。もったいないね」など、番組の終了を悲しみ、惜しむ声が上がった。

　また、新たなYouTubeチャンネルのビジネス動画メディア「ReHacQ」が同日に立ち上がった。高橋氏がプロデューサーを務めることが明らかにされた。高橋氏は動画内で、「昔から日経テレ東大学を見ていただいている皆さんに、さらに新たな視聴者の方に見ていただけるようなチャンネルを目指します」と話している。同チャンネルは複数のコンテンツをアップしており、成田氏とひろゆき氏が登場している。