ボクサー役の朝比奈彩、リング上で涙&過呼吸 公開迎え「ホッとする気持ち」と感無量
女優の朝比奈彩が25日、都内で行われた主演映画『レッドシューズ』全国公開記念舞台あいさつに共演の市原隼人、主題歌を担当した岡本真夜、メガホンをとった雑賀俊朗監督が出席した。
主演映画『レッドシューズ』全国公開記念舞台あいさつ
女優の朝比奈彩が25日、都内で行われた主演映画『レッドシューズ』全国公開記念舞台あいさつに共演の市原隼人、主題歌を担当した岡本真夜、メガホンをとった雑賀俊朗監督が出席した。
シングルマザーで女子ボクシングに打ち込む真名美と、幼い娘・エミとの絆を描く。真名美役で映画初主演を務めた朝比奈は「一緒に頑張ってきた市原隼人さんを目の前にすると感情が溢れてくる。ここまで駆け抜けてきたんだなって、ホッとする気持ちがある」と語ると目を潤ませ、声を震わせた。
ボクシングは未経験で本格的なトレーニングと体作りを積んで撮影に臨んだが、「なにより難しかったのは“家族愛”」を表現することで、「子供を産んだ経験も育てた経験もないので、エミとの絆がどう映るのか不安だった」と吐露した。家族愛を表現するためには、芸能界に入る前に経験した「助産師助手」の仕事を参考にしたといい、「いろんなお母さんとお子さんを間近でみていたので、この作品に組み込めたのでは」と胸を張った。
真名美に厳しくも寄り添うコーチを演じた市原は、「この作品は朝比奈彩に尽きる」と断言。「休む時間を惜しんで台本に向き合っていたし、リングの上で懸命に頑張った姿を応援していた。3日連続で、リングの上でぶっ倒れて、涙を流しながら過呼吸にもなって。それでも作品のすべてを背負ってリングに立ってくれた朝比奈彩に敬意を表したい」と朝比奈の努力をねぎらった。
この日は欠席となったが、真名美の親友・由佳を演じた佐々木希からメッセージが届き、台本にはなかったが、由佳が真名美を抱きしめるシーンをアドリブで行ったことが紹介された。
朝比奈は「最初このシーンを台本で読んで、大事にしたいと思った。前向きに頑張ってきた真名美が弱音を言葉にする場面だった。思い入れがあるからこそ、何度もテイクを重ねた。抱きあうシーンがあったからこそ、2人の関係性がしっかり見えたのかな」と振り返った。