国民的美少女で『渡鬼』えなりかずきの彼女役、渋谷飛鳥が初めて明かす結婚生活

2006年にTBS系『渡る世間は鬼ばかり』で、えなりかずきが演じた小島眞の交際相手・吉野杏子役で活躍し、今は100均クイーンの異名もある女優・渋谷飛鳥。02年の第8回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞して芸能界入りし、昨年20周年の節目を迎えた。渋谷に20年の芸能生活を振り返ってもらうと同時に昨年2月に結婚した一般男性との新婚生活も聞いた。渋谷が新婚生活を明かすのは初めて。また、えなりを兄のような存在と語った。

俳優についてと100均の魅力を語る渋谷飛鳥【写真:ENCOUNT編集部】
俳優についてと100均の魅力を語る渋谷飛鳥【写真:ENCOUNT編集部】

昨年2月に一般人と結婚 『渡鬼』でえなりかずき演じる小島眞の交際相手役

 2006年にTBS系『渡る世間は鬼ばかり』で、えなりかずきが演じた小島眞の交際相手・吉野杏子役で活躍し、今は100均クイーンの異名もある女優・渋谷飛鳥。02年の第8回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞して芸能界入りし、昨年20周年の節目を迎えた。渋谷に20年の芸能生活を振り返ってもらうと同時に昨年2月に結婚した一般男性との新婚生活も聞いた。渋谷が新婚生活を明かすのは初めて。また、えなりを兄のような存在と語った。(取材・文=中野由喜)

「夢中で走ってきた20年でした。04年の映画『デビルマン』にはじまり、アイドルユニット『美少女クラブ31』の活動、『渡る世間は鬼ばかり』に出演させていただいたり、本当に多くのお仕事に携わらせていただきました。その都度、目の前のお仕事を精いっぱいやろうと努めてきた20年だったと思います」

 20年で印象に残っていることを聞いてみた。

「私の中で大きかったのは『渡る世間は鬼ばかり』です。たくさんの方に自分を知ってもらうきっかけになりましたし、石井ふく子プロデューサーや多くの先輩たちに演技を含めていろんなこと教えてもらいました。時に怒られ、時にほめられ、育てていただいた感じがします。私は新潟出身ですが、自分では気づかないうちに方言が少し入ってしまい、細かく直された記憶があります。何が違うかさえ分からず苦労しました。美しい日本語を意識する上でも勉強になりました」

 泉ピン子をはじめ出演者は大御所俳優ばかり。萎縮しなかったか。

「スイートポテトを自分で作って現場に持って行ったことがあるんです。当時、高校生の素人の私が作ったお菓子をピン子さんが『おいしい』と言ってたくさん食べてくださいました。ピン子さんはとても優しい方なんです」

 長ぜりふで有名な『渡鬼』では、えなりが演じる小島眞と恋人関係を演じた。えなりとの思い出も尋ねた。

「新人の私は移動の電車でも台本を手放せない状態でした。周囲からはずっとぶつぶつ言っている変な人と思われていたと思います。強気な女性の役でしたので、結構、せりふの量が多く、台本で8、9ページはあったと思います。鍛えられました。えなりさんと2人のシーンが多かったですが、えなりさんは『大変だね』と声かけてくれ、冗談を言ってくださり、優しいお兄さんのような存在でした。大勢の大先輩たちの中で私はえなりさんの後ろに隠れる感じでいました」

 えなりについては意外な話も明かしてくれた。

「今だから言えますが『渡鬼』のリハーサルの時の立ち稽古には、他の現場と違い、台本を全部覚えた状態で、台本を持ち込まないのが暗黙の渡鬼ルールなんです。でも、えなりさんは上手に台本を隠してちらっと見ながらやっていました。机のすき間に台本をすっと入れて、ちらっと見て、何事もなかったようにやっていました。せりふの量も多いし、バラエティー番組にもたくさん出ていて忙しかったのだと思います。でも、びっくりしました」

“カンニング”を見て見ぬふり。今はいい思い出。ここで仕事以外の話も聞いてみた。

「100均ショップを日常の一部として周る活動をしていました。こんな時にこういう物があれば便利で助かるという物を探すのが好きなんです。上京する約20年前に初めて行った地元・新潟のダイソーでこんな便利な物、発明品があるなんてすごいと思ったのがきっかけです。今は都内の主要な街のお店ならほぼ場所を把握しているので他の用事で行った先で必ず寄っています。今、この趣味が仕事につながって驚いています」

 バラエティー番組では芸能界の100均クイーンと呼ばれて活躍している。得意な水彩画でも活躍の場を得ている。

「テレビで紹介した便利グッズを見て10年来の悩みが解決したという声を頂いたりすると、もっと頑張らなきゃと思います。多分、芸能界では一番知っている方だと思いますので、100均の楽しさをもっと伝えたいと思います。水彩画では、いつか絵本を作ってみたいです」

新婚生活についても語った【写真:ENCOUNT編集部】
新婚生活についても語った【写真:ENCOUNT編集部】

 昨年2月にスタートした新婚生活についても聞いた。

「夫とはケンカにならないんです。感情的になる前になぜ、意見が合わないのかを2人で考え、解決策を相談する感じになります。夫は穏やかで怒ったりしません。おかげで結婚してから私もあまり怒らなくなりました。怒らなくても意思は伝えられると学びました」

 新婚生活で楽しいと感じることは何か。

「最近、デイキャンプを始めたんです。日帰りキャンプです。夫と2人で火をおこしてお肉を焼いたり、お湯を沸かしてコーヒーをいれたり。新しいことを2人で始めるのも楽しいですね。一番身近に共感し合える人がいるのは面白いなと思います。友だちは私たち夫婦を“なぎ”と言います。交際期間中からずっと穏やかだと」

 お互いに優しい性格なのだろう。主婦業はどうか。

「忙しくてできないときはできないと無理はしません。時間のある時に料理の作り置きをしたり、少しでも楽にするために100均に通っています(笑)。無理せずやっています。夫は掃除機をかけてくれたり、洗い物をしてくれたり、いいお肉を焼くとか丁寧な火加減が必要な時はやってくれます。夫はとっても丁寧な人。私は大ざっぱで、楽して生きようがモットー(笑)。家事は互いの得意分野をやっている感じです」

 最後に目指す夫婦像を聞いた。

「年を取っても変わらないねと言われる夫婦でいたいです。長年の友だちのような感じでずっと遊んでいられたらいいなと思います」

□渋谷飛鳥(しぶや・あすか) 1988年7月13日、新潟県生まれ。2002年8月の第8回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞し、芸能界入り。02年のNEC『VALUESTAR』のCMに出演後、04年にはサトウ食品『サトウの切り餅』のCMなど出演。ドラマは04年のNHK『昨日の友は今日の敵?』、テレビ東京系『怪奇大家族』、06年にはTBS系『渡る世間は鬼ばかり』など。映画は06年『神の左手悪魔の右手』で主演を務めた。舞台は09年『最後の忠臣蔵』、12年『菊次郎とさき』、14年『大江戸バックドラフト』など。16年にはwebドラマ『ウルトラマンオーブTHE ORIGIN SAGA』に出演。

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