漫画家・松本零士さん、85歳で死去 所属事務所「描き続けることに思いを馳せ駆け抜けた幸せな人生だったと思います」

『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などの作品で知られる漫画家の松本零士(まつもと・れいじ)さんが2月13日に都内病院で死去したことがわかった。85歳だった。20日に零時社が明かした。

松本零士さん(2019年撮影)【写真:Getty Images】
松本零士さん(2019年撮影)【写真:Getty Images】

『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などの作品で知られる漫画家

『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などの作品で知られる漫画家の松本零士(まつもと・れいじ)さんが2月13日に都内病院で死去したことがわかった。85歳だった。20日に零時社が明かした。

軽トラからセンチュリー、バイクにバギー…大御所タレントの仰天愛車遍歴(JAF Mate Onlineへ)

「漫画家 松本零士が2023年2月13日都内病院にて星の海に旅立ちました 享年85です 告別式は近親者のみで既に執り行いました」と報告。

 続けて、「漫画家として物語を描き続けることに思いを馳せ駆け抜けた幸せな人生だったと思います『遠く時の輪の接する処で、また巡り会える』と松本は常々申しておりました 私達もその言葉を信じその日を楽しみにしています」とつづった。

 そして、「これまで応援くださいましたファンの皆様 作品を世に送り出してくださいました関係各社の皆様 お世話になりました各自治体ならびに各団体の皆様 若かりし頃から共に切磋琢磨してくださった漫画家の先生方 そして旅立ちにあたりサポートしてくださいまいした病院の皆様 心より深く感謝申し上げます 本当にありがとうございます」と記した。

「香典・供花・弔電はご遠慮させていただき」とした上で、お別れの会を後日開催することも明かした。

 松本さんは1938年1月25日、福岡県久留米市出身。6歳の頃から絵を描き始め、9歳で手塚治虫氏『新寶島』『月世界紳士』との出会いをきっかけに漫画を描き始める。16歳で投稿した『蜜蜂の冒険』が「漫画少年」にて受賞掲載され、商業誌デビュー。漫画家デビューは1957年「少女」掲載の『黒い花びら』。しばらくは少女漫画誌での執筆が続いた。68年代に入り青年漫画誌が誕生し始めたころ「漫画ゴラク」に『セクサロイド』を発表した。

 代表作は『男おいどん』『ガンフロンティア』『宇宙戦艦ヤマト』『エメラルダス』『ザ・コクピットシリーズ』『宇宙海賊キャプテンハーロック』『銀河鉄道999』『新竹取物語1000年女王』ほか。2001年には紫綬褒章、10年には旭日小綬章、12年にはフランス芸術文化勲章 シュバリエ受章などの経歴を持つ。

次のページへ (2/2) 【写真】松本零士さんの名作『宇宙海賊キャプテンハーロック』
1 2
あなたの“気になる”を教えてください