サッカー元トルコ代表FWイルハン・マンスズ氏のユニフォームが、ネットオークション上で19万5000ドル（約2613万円）の高値をつけていることが18日、分かった。イルハンは今月6日にトルコ南部で発生した大地震の義援金を集めるため、ワールドカップ（W杯）日韓大会の準々決勝セネガル戦（トルコ1-0セネガル）で着たユニフォームの販売を決意。関係者よると、当初は国内での募集でイルハン氏に直接金額を伝える形だったが、17日からサイトでのオークションに切り替え、5万ドル（約670万円）に設定。海外からも購入希望者が相次ぎ、瞬く間に価格は約4倍に跳ね上がった。なお、イルハン氏は同戦の延長戦で勝利をもたらすゴールデンゴールを決めており、その事実もこのユニフォームの価値を高めている。

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　今回の大地震は、マグニチュード（M）7.8でトルコだけでなく、隣国のシリアも含めて甚大な被害をもたらしている。死者は3800人超。負傷者も約1万8000人にものぼり、懸命の救助活動の様子が現地メディアなどに伝えられている。この状況を受け、イルハン氏は自身のインスタグラムのストーリーに投稿し、「私の国の人達は、助かるためにあなたたちの助けを必要としています」とコメント。また、日本の関係者を通じて、ENCOUNT編集部に「このような状況下では、人間は助け合うことが最も大切なことだと思い、僕もできることをやろうと思いました」とメッセージを寄せた。オークションの期限は、現地時間22日正午に設定している。

　イルハン氏はW杯日韓大会で3ゴールを記録。甘いマスクから日本でも「イルハン王子」と呼ばれ、人気者になった。04年にはJ1神戸でプレーし、06年限りで現役を引退した。