昨年11月に開催されたサッカーのワールドカップ（W杯）カタール大会で軽率な勝敗予想ツイートにより「山口から東京まで自転車移動」、「1人箱根駅」、「クロアチアに旅行」といったトホホな公約を果たさなくてはいけなくなったハードラックな人物を覚えているだろうか？　その名も「るい(14世)」。年内最初に「ひとり箱根駅伝」の公約を実行すると話していたが、あれから2か月、公約実行に向けて着々と準備が進められている。（取材・文＝福嶋剛）

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　あらためて投稿者のこれまでを整理すると、昨年のW杯の勝敗予想をツイッターで次のように投稿した。日本対ドイツの試合はドイツが勝利。日本対スペインの試合はスペインが勝利、そしてクロアチア対ブラジルはブラジルが勝利。結果は、すべての予想を外してしまった。ただここまでは誰もがつぶやく普通の投稿だ。

　しかし、るい(14世)を名乗る人物は、予想が外れた場合にとんでもない公約を実行すると勢いでつぶやいてしまい、それがネットで大きな反響を呼んだ。「（日本代表が）ドイツに勝ったら自転車で山口から東京」、「日本がスペインに勝ったら1人箱根駅伝やってやるよ」、「クロアチアがブラジルに勝ったら来年はクロアチアに旅行行ったるわ」。

　一部のフォロワーから公約実現に疑問の声が上がっているが、実は4年前のW杯ロシア大会でも日本対コロンビア戦を前に「日本代表が勝ったら東京から山口まで自転車で行ってやる」と投稿し、実際に公約を果たしている。今回も自身のSNSやYouTubeを通じて、着々と準備を進めている様子を伝えている。現在の進み具合について聞くと「今のところコンディションは良くて、思ったよりもとくにアクシデントとかケガとかはない感じで進んでいます」と返答。

　ではベストを100として今のコンディションをたずねると「意外と60ぐらいまでいってる」と話した。

「だいたい15kmを1時間半くらいで走っているので単純計算で30kmを3時間ペース。でもきっと歩いている時間の方が圧倒的に長いだろうから実際はだいたい時速5kmくらいを想定しています」と数字に強そうな一面を披露した。

　しかし、箱根駅伝の総距離は107.5Kmもある。とうてい素人が一気に走破できる距離ではない。どれくらいの期間を考えているのかと聞くと「110kmで考えると、2日間あれば走破できるかなと思っています。でも3日目に入る可能性も考えておかないといけないですね」と話し、途中の宿泊などを聞くと「走り切ったところで、最寄りの駅から電車で家に帰ります（笑）」とし、翌日、続きの地点から走る予定を立てているという。

　筋力アップのジム通いは苦手と語るるい(14世)は実際に、景色を見ながら走って、楽しみながらトレーニングしたいと語った。ただし、試しにコースを走ることはしたくないと話す。なぜか？

「昔、山岳コースを無謀にも自転車で登ったことがあって、かなりつらかった記憶があるので何も知らずにやった方がいいかなって（笑）。なので雰囲気や景色を見るためにスタート地点の読売新聞東京本社前や3区の途中の区間を車からちらっと見てみたりしましたが、ぶっつけ本番の予定なので試しに走る程度でほとんどコースを走ったりはしません」

　ずばり公約実行はいつ頃を予定しているか聞くと、「ゴールデンウィークにできればベストだと思っています」と答えた。

　昨年12月に話題となった状況から現在は一転、フォロワーからの反応もYouTubeの反応も比較的静かだという。

「前に自転車で東京から山口まで走破したときも最初は同じような反応だったので、周りにあおられることもなく今ぐらいの感じが気持ち的には安心します」

　1人箱根駅伝のあとには山口・東京間の自転車走破とクロアチア旅行の公約も控えている。るい(14世)は言葉を選びながら「まずは箱根を走って、それから考えます」と話した。

　最後にフォロワーに向けて「まあ、そうですね。準備を進めていて、やっぱり思ったよりも大変だなって感じています。なので、私みたいなことをするのはお勧めしないです」と意気込みならぬ注意喚起で締めた。

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るい(14世)
Twitter：https://twitter.com/B747_300SR
YouTubeチャンネル：https://www.youtube.com/@louis_14/featured