線路への“やり投げ”動画、JR四国が被害届提出へ いまだ本人からの謝罪なし

今月4日、若者がやり投げの格好でプラスチック製の棒を線路に向かって投げ込む内容の動画がSNS上で拡散。被害に遭ったJR四国が被害届を提出する方針で警察と協議中であることが明らかになった。

ネット上で拡散した線路に向かってポールを投げ入れる動画の一場面【写真:Tik Tokより】
ネット上で拡散した線路に向かってポールを投げ入れる動画の一場面【写真:Tik Tokより】

工事現場などで使用する黄色と黒のしま模様のトラポールを線路に向かって投げ込み

 今月4日、若者がやり投げの格好でプラスチック製の棒を線路に向かって投げ込む内容の動画がSNS上で拡散。被害に遭ったJR四国が被害届を提出する方針で警察と協議中であることが明らかになった。

 問題の動画では、若い男性が線路沿いの建物の屋上から、工事現場などで使用する黄色と黒のしま模様のトラポールをやり投げのフォームで線路に向かって投げ込む様子が収められている。動画には「#やり投げ選手権」「おみごと」などの文字が添えられており、若者を中心に人気の動画投稿型SNS「TikTok」に投稿された内容が転載されたものであることがうかがえる。

 JR四国の担当者は6日、ENCOUNTの取材に「動画については4日の時点で問い合わせがあり発覚しました。弊社が運行する予讃線の伊予大洲駅と西大洲駅の間の区間かと思われます。列車の運行への直接的な影響はなく、6日に社員が現地を確認した時点でも異常は見られませんでした」と回答。「線路に向かって物を投げ入れる行為は大変危険ですので絶対にお止めください。また、列車の安全運行に支障があった場合は刑事上、民事上の責任が生じることがあります」と注意を呼びかけていた。

 JR四国はその後、警察に被害届を提出する方針を固め、協議を重ねている。現在のところ、棒を投げ込んだ本人から謝罪の連絡は来ていないという。

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