女優の趣里が8日、都内で行われた映画『零落』（3月17日公開）の完成披露プレミア舞台あいさつに出席。浅野いにお原作のヒロインを演じた趣里は「光栄」としつつも、「とてもプレッシャーがありました」と重圧を感じたことを振り返った。

『ソラニン』などの手掛けた人気漫画家・浅野いにお氏による作品を、竹中直人がメガホンをとり、実写映画化。8年の連載を終え、自堕落でうっ屈とした毎日を過ごしている漫画家・深澤薫（斎藤工）の姿を描く。

　趣里は、深澤と出会う“猫のような目”をしたミステリアスな風俗嬢・ちふゆ役。「いにお先生原作の女の子を演じられて光栄ではありましたが、それと同時にたくさんのファンの方がいるので、それはそれはプレッシャーだった」と吐露。撮影現場では「心を持っていかれた衝動を大事に演じた。竹中監督が導いてくれたし、工さんや空気感に身を委ねた」とし、「とてもすてきな現場で楽しかった」と笑顔を浮かべた。

　キャスティングした竹中は「深澤は工だし、“猫顔の少女”役はドラマで一緒だったから、絶対に（玉城）ティナちゃんしかいないと思っていた。ちふゆ役も、趣里しか考えられなかった」と説明し、「いいタイミングでみんなが集まってくれた」と感謝した。

　また、作品にかけて「最近、やってらんねぇよと思ったこと」を聞かれると、趣里は「家の掃除をしてもしても、髪の毛が落ちていること。『あれ、さっきやったのに……？』みたいな」と実感を込めて紹介。斎藤は「タクシーの『空車』と『迎車』の表示、なんで同系色なんだと思いませんか？　違う意味なのになぜ近い色？」と不満を打ち明けていた。