洗濯機の音で作った曲に「天才」と絶賛の声 発想の転換で誕生「身近な音に着目して」
ギターもドラムも使われていないけれど、ノリノリになれる神曲がSNSで注目されている。使われているのは「洗濯機」。フタを開け閉めする音、洗濯を始めるスタート音などを用いた曲を耳にした人は、「天才」と称賛している。曲を制作した男性に、こだわりを聞いた。
体温計やスマートフォンも音楽の種に
ギターもドラムも使われていないけれど、ノリノリになれる神曲がSNSで注目されている。使われているのは「洗濯機」。フタを開け閉めする音、洗濯を始めるスタート音などを用いた曲を耳にした人は、「天才」と称賛している。曲を制作した男性に、こだわりを聞いた。
ネットをざわつかせたのは、「日常にあふれる身近な音から曲を作る」ことをライフワークにしている音楽家のTanchiky maimai新曲“411Ψ892”さん(@tanchiky)。過去には「体温計の音から曲を作ってみた」「スマートフォンの目覚ましの音で曲を作ってみた」などの投稿が注目された、発想の転換のスペシャリストだ。
この日、気になったのは洗濯機。「洗濯機1つからでもいろいろな音が録れる」と、「フタを開け締めする音」「洗濯スタート・終了音(ピッという音)」「洗剤を入れる音」「洗濯物を洗濯槽に入れる『ファサッ』という音」「洗濯中の水音」「脱水中の音」など、使えそうと感じた“音”を集め、その様子を動画でも撮影。素材をパソコンで組み合わせ、想像もできない“神曲”を誕生させた。
完成した49秒の曲は、「洗濯機の音で曲作ってみた」という一文と共に、投稿。曲を聴いた人からは「たんちきさんの作るもの、いつも神すぎるんだよなぁ(すき)」「天才がいます」「最後の洗濯機に音楽聞かせてあげてるシーンがすごくツボに刺さりました」などの感想が寄せられた。
制作の中では、「『フタの開閉音は、音の立ち上がり(アタック感)などが強めのものなので“ドラム・パーカッション”として使ってみました。『脱水中の音』は低音に寄っている波形が続いているので、“ベース音”として採用。適切な楽器のパートに振り分けるように素材も合わせたりしました」とこだわりを語ってくれた。
身近にあるいろいろなものが、音楽になる可能性を秘めていることを伝えてくれたTanchiky maimai新曲“411Ψ892”さん。「“音”は意外と身近なところにたくさんあふれていたりして、その音はアイデア次第でかなり面白いものに作り変えることができます。『音楽って作るの難しそう』ってためらって足踏みする人も、まずは身近な“音”から一歩踏み出して曲を作ってみてください!」と呼びかけている。