ディズニー家の子孫、10万人超の一時解雇に激怒「経営陣の略奪と暴挙を許してはならない」

新型コロナウイルス感染拡大による影響でウォルト・ディズニーが低賃金の従業員10万人を一時解雇した報道を受け、ディズニー家の子孫、アビゲイル・ディズニーさんが同社の対応を非難した、と米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。

米ディズニーリゾート【写真:Getty Images】
米ディズニーリゾート【写真:Getty Images】

米地元紙「ニューヨーク・ポスト」報じる

 新型コロナウイルス感染拡大による影響でウォルト・ディズニーが一部の従業員10万人を一時解雇したとの報道を受け、ディズニー家の子孫、アビゲイル・ディズニーさんが同社の対応を非難した、と米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。

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 60歳のディズニー氏は、経営陣に対し「略奪と暴挙」「なんてこと」と非難するツイートを投稿。自身が会社に何の役割もないことに言及した上で、「私は子孫。この名前を背負っている」とコメント。「私には良心があり、この名前が使用されているところでの不当な扱いを見過ごせない」と怒りをあらわにした。

 米ファイナンシャル・タイムズの報道によると、従業員の約半分となる10万人超を一時解雇すると、ディズニーでは月5億ドル(540億円)の経費削減となる。だが、ディズニーは近年、幹部に配当金として15億ドル(1620億円)を支払っているとも報じられている。

 ディズニー氏は「本当に頭にくることは、あのボーナス、15億ドル。15億ドルだ」と指摘し、「それだけあれば、3か月分の現場従業員の給与が支払える。しかし、そうしたお金は何年もの間とんでもない金額のボーナスを受け取っていた人たちに支払われるのよ」と批判している。

 ディズニーでは幹部に対する配当金については明言しておらず、この先支払われるのかはまだわからないという。だが、ディズニー氏は同社について「ここ数年経営的に厳しい状況に直面している」ことを認めたうえで、「だからと言って経営陣の略奪と暴挙を許していいことにはならない」と訴えている。

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