オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』（以下、FFXIV）で、最新高難易度コンテンツの最速クリアを競う“レイドレース”において、一部プレイヤーに不正な外部ツールの使用があったとして、物議を醸している。

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『FFXIV』では、「絶シリーズ」として最高難易度のコンテンツが定期的に実装され、世界的に最速クリアを競うレースとなることが慣例化。参加するチームの配信は賑わいを見せ、トップでクリアしたチームは称賛を集めてきた。

　そして今回の「絶オメガ検証戦」では日本のチームが最速クリアを達成したと報告したものの、当該のツイートに対して不正ツールの使用を証拠画像とともに告発するリプライが付き、海外プレイヤーの間でも話題に。「ズームハック」と呼ばれる、コンテンツ中の視点をゲーム内機能では不可能な位置に写る外部ツールが使用されていたという。

　ツイッターのトレンドには「ズームハック」「外部ツール」「内部告発」が入るなど物議を醸しており、ゲーム内でも当該プレイヤーの所属するサーバーで抗議活動するプレイヤーも発生する事態となっている。

『FFXIV』プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏は、前回の「絶シリーズ」である「絶竜詩戦争」の際に「『外部ツールの使用は一切禁止』となります」としつつ、すべての取り締まりは不可能としたうえで、「我々が優先的に調査する際の基準」として4つのポイントを挙げていた。

・ゲーム／コンテンツの攻略を容易にするような外部ツールや機能の使用

・HUDなどユーザーインターフェースを改変して表示項目を増やす外部ツールや機能の使用

・情報パケットを改ざんする外部ツールや機能の使用

・また、これらを助長するような発言、使用を公言するような行為／行動」

　このうち、今回の疑惑は「ゲーム／コンテンツの攻略を容易にするような外部ツールや機能の使用」に該当すると考えられ、事実であればアカウントに対して一時利用停止や永久利用停止の措置が取られるとされている。