タレントの久本雅美が26日、東京・シアターサンモールで行われたWAHAHA本舗全体公演『シン・ワハハ』記者発表イベント『ワハハ本舗 劇団葬』に登場した。同イベントは、昨年9月に亡くなったWAHAHA本舗取締役・村井昭彦さんの劇団葬。当日は久本も含めた劇団員たちが、村井さんへの思いを込めたパフォーマンスを披露していた。

　WAHAHA本舗の全体公演では、毎回記者発表イベントで出演者がネタを発表している。今回は村井さんの映像を交えつつ、過去に公演にも出演していた村井さんにまつわる楽曲を披露した。上演中は久本が涙を流し、まつげが取れるというハプニングもあった。

　上演後の囲み取材で久本は「涙が袖幕でやばいなと思って。村井さんがどれだけ愛されたのかと思うと、感動と感謝の思いで一杯になりました。いつも穏やかで温かくて優しい人だったんで、やばいですね」としみじみと語った。村井さんとは久本が劇団東京ヴォードヴィルショーに所属していた頃からの付き合いだというが、久本は「40年くらいの付き合いですかね。ヴォードヴィルショーのときも舞台でお芝居がうまくいかなかったときも、『大丈夫だよ。できるよ』と言ってくださったのも村井さんです」と振り返っていた。

　報道陣が「コロナ禍もあって人恋しくなると思いますが」と話を振ると、久本は「毎回毎回面倒くさくないですか。本当に興味ないだろう」と返して笑いを誘った。それでも「60代の星になりましょう」と食い下がると、久本は「毎回言うけど、どこに売っているの？　愛情とか相手とか。アプリとかいろいろあるじゃないですか。あれに手を出そうかな。皆さんを驚かせるようなビッグニュースを作るぞ」と気勢をあげていた。

『シン・ワハハ』では赤塚不二夫作品を歌舞伎に転化するようなネタなどを披露するという。東京・なかのZERO大ホールを皮切りに全国10か所を6月から8月にかけてツアーを行う。

　久本は「笑いのためならなんでもやるという集団ですので、パフォーマンスが次から次へと繰り返されます。過激なとか下ネタのイメージがあるかと思いますが、シュールなネタやファンタジーなネタですとか、見応えのある飽きることのないものになると思います」とアピールしていた。