香取慎吾、初のソロアリーナライブに万感「大先輩のバックで踊ったときを思い出した」

歌手で俳優の香取慎吾が22日、有明アリーナでライブ『Black Rabbit』を開催した。2020年4月29日にさいたまスーパーアリーナで実施予定だった『20200429 PARTY!』はコロナ禍であえなく中止。そんな待望のライブが、ソロアーティスト・香取にとって初のアリーナクラスで開催。21、22日に東京・有明アリーナにて、3月14、15には神戸ワールド記念ホールにて行われる。

香取慎吾がライブ『Black Rabbit』を開催した
香取慎吾がライブ『Black Rabbit』を開催した

新曲『BETTING』も初披露

 歌手で俳優の香取慎吾が22日、有明アリーナでライブ『Black Rabbit』を開催した。2020年4月29日にさいたまスーパーアリーナで実施予定だった『20200429 PARTY!』はコロナ禍であえなく中止。そんな待望のライブが、ソロアーティスト・香取にとって初のアリーナクラスで開催。21、22日に東京・有明アリーナにて、3月14、15には神戸ワールド記念ホールにて行われる。(取材・文=水谷賀奈子)

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 主役・香取の登場を前に、会場を埋め尽くした2万人の観客からはどこからともなく拍手とともに香取コールが聞こえ始めた。会場が暗くなると「WELCOME」とスタートの合図が響き渡り、緑や赤・黄色のペンライトが鮮やかに彩った。

 メインステージのスクリーンが上がり、白生地にスパンコールが輝くロングコートとマスク姿の香取が登場。このマスクは、21年のライブでも着用していたものだ。一歩ずつステージの中央へと進み、マスクが外され、1曲目『Metropolis』のイントロが流れはじめると観客の握るペンライトの動きが大きくなった。香取が動く度に衣装のスパンコールが輝き、観客の視線は一気に惹き付けられた。

 続けて『Prologue』を歌い始めると、香取は笑顔で観客に手を振りながら、ステージ上を動き回った。『Trap』では、ロングコートを脱ぎ、デニム生地のセットアップに衣装チェンジ。軽快なステップで踊る姿とダンサーとの息のあったパフォーマンスを披露した。香取のソロデビュー曲となる『10%』では、楽曲のジャケットのようなピンクと黄色を基調としたスクリーン映像でステージはポップな雰囲気に。観客に手を振ってはあおり、パフォーマンスを盛り上げた。

 ここまで6曲を歌って踊り続けた香取は、息を荒くしながらも「みなさん、こんにちは! ようこそ!」とあいさつ。なかなか落ち着かない呼吸に観客から笑いが起こると、「なんで笑ってるの? 久しぶりのスタンディングでみんなもこんな感じでしょ?」と呼び掛けた。

 あいさつが終わると、香取は黒のタキシードに着替え、生バンドが登場。スタンドマイクを使い、『こんがらがって』を披露した。『シンゴペーション』では、ダンサーとのラインダンスも見られた。

 センターステージにて、MCに入ると「イエス! カモン!」と観客に呼び掛けながらも「汗で! おぼれそうだぜ!」と本音がポロリ。一方で「最高の景色です。感激です、ありがとう」と深々と頭を下げ、沸き起こる拍手に「拍手で泣かすなよ」と感謝を伝えた。

ステージには香取慎吾(中央)が生み出したキャラクター・ブラックラビットも登場
ステージには香取慎吾(中央)が生み出したキャラクター・ブラックラビットも登場

後半戦も勢いは止まらない

『Happy BBB』では、香取が生み出したキャラクターのブラックラビットも登場。ファンも一緒になって踊り、後半戦も勢いは止まらない。そして、お笑い芸人の劇団ひとりが作詞を手掛けた『道しるべ』では、香取の背にあるスクリーンに大きな東京タワーの映像とともに花火の演出も映し出され、きらびやかなステージとなった。

 続いて、『Neo』のイントロが始まると、香取は青のチェックのローグコートに衣装チェンジ。レーザー照明の演出や力強く歌って踊る香取の姿がスクリーンに大きく映し出され、ステージの雰囲気が一変した。

 さらに、香取主演ドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京)の主題歌にもなっていた『Anonymous』では、香取は赤のロングコートを羽織り、ダンサーの衣装も赤で統一。そして、自然と観客のペンライトも色が変わり、会場全体が真っ赤に染まるという圧巻の景色が広がった。

 力強く歌い上げると、「今日はありがとうございました。子どもの頃からステージで踊って歌ってきました。大先輩のバックで踊ったときを思い出しました。平成じゃないからね。昭和だからね(笑)。今日は、大好きな歌・ダンス、みんなの笑顔を見ることができて本当に幸せです。これからもみんなとずっと一緒に楽しい時間を過ごしましょう。明日を一緒に生きましょう。頑張りましょう」と観客へ思いを届けた。

 そして、センターステージでピンスポットに照らされたなかでピアノとともに『ひとりきりのふたり』を歌い上げた。続けて『FUTURE WORLD』では、強く訴えかけるように激しく踊るダンサーたちとともに、未来へメッセージを届ける1曲としてパフォーマンスすると観客からは拍手が湧き上がった。

 バンドとダンサーを紹介し、香取がステージを去るもアンコールを求める拍手は鳴りやまない。

 香取が黒のロングジャケットに竜の刺繍やラメがちりばめられた衣装で再び登場し、新曲の『BETTING』のイントロが流れ始めた。初めて披露される指揮者のような振り付けや炎の演出によるパフォーマンスで、会場のボルテージは最高潮に達した。

 最後の曲、『東京SNG』のイントロが始まると会場には銀テープが飛び、センターステージに移動し、観客にファンサービスを届ける香取。「どうもありがとうー! 愛してまーす!」と最後の最後まで会場全体を見渡しては手を振っていた。

 ライブを終えた香取のコメント全文は以下の通り。

 最高でした。香取慎吾史上アリーナ規模でのライブデビュー日になりました。ここが新たな始まりで、応援してくれる皆さんと音楽でもっとつながって、いつまでも笑顔をつむいでいきたいです。

次のページへ (2/2) 【写真】『Black Rabbit』アザーカット
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