アニメーション映画『ONE PIECE FILM RED』の終映直前舞台あいさつが15日、都内の劇場で行われ、ルフィ役の田中真弓、ウタ役の名塚佳織、シャンクス役の池田秀一、メガホンをとった谷口悟朗監督が登壇した。

　映画『ONE PIECE』シリーズの15作品目となった本作は、世界中が熱狂する歌姫・ウタが初めて公の前に姿を現すライブが行われる、とある島を舞台とした物語。

　8月6日に封切られ、公開から157日間で観客動員数1379万人、興行収入190億円を突破する大ヒットを記録。谷口監督は「こんなロングラン、考えていなかった。まさか年を越せるとは。こうなったら行けるところまで行くしかないと、原作の尾田（栄一郎）さんと話していた」と予想外のヒットに驚きを隠さなかった。

　シャンクスを演じた池田は「シャンクスと巡り合って20数年がたつ。こういう舞台でみなさんとお会いできて、とても感無量です。みなさんと会えて幸せ」とファンとの交流ににっこり。

　テレビアニメシリーズにおいてシャンクスは「20話くらいしか出ていない」と振り返った池田は「だからあまり詳しくないんですよ……。だから『シャンクスは悪い人なの？いい人なの？』と聞かれてもわからないんですよ、僕は」と正直に吐露。「今回の映画で、アニメでは少ししか出てないからシャンクスは印象ないのかなって思っていたら、結構シャンクスをみなさんが知ってくれているんだって」と思わぬ発見に喜んだ。

　1月15日は田中の誕生日とあって、ルフィのトレードマーク“麦わら帽子”をモチーフにしたカーネーションがサプライズプレゼントされた。池田は少し照れくさそうに「おめでと」と祝福した。

　また、池田が「原作も最終章に入ったようです。もう一踏ん張り頑張ってください」とルフィにエールを送ると、田中は「頑張ってくださいというか、物語わかっています？　あなたも頑張ってくださいよ？」と逆に念を押され、会場は笑いの渦に。改めて池田が「立派な海賊になって帽子を返してくれるんでしょ？　お待ち申し上げています」と語りかけると、田中は「お互いに長生きしましょう」と再び約束を交わしていた。