映画『イチケイのカラス』初日舞台あいさつが13日、都内の劇場で行われ、竹野内豊、黒木華、斎藤工、山崎育三郎、メガホンをとった田中亮監督が登壇した。

　講談社「モーニング」で連載された同名コミックが原作で、21年4月期にフジテレビ系列月曜9時枠にて放送された連続ドラマの映画版。東京地方裁判所第3支部第1刑事部＜通称：イチケイ＞を舞台としたリーガルエンターテインメントとなる。

　田中監督は本作で竹野内の「チャーミングなところを引き出したかった。竹野内さんのチャーミングさを大好きな人はたくさんいる」とコメント。すると、連ドラから共演している山崎が「僕が出演する帝国劇場のミュージカルを竹野内さんが見に来てくれた。僕は冒頭からセンターでかっこよく登場したけど、竹野内さんは始まって15分、僕だと気付かなかった。そこにいた2000人は気付いていたけど竹野内さんは気付かなかった」と暴露。

　苦笑いでエピソードを聞いていた竹野内は「ミュージカルを拝見したとき全然別人に見えた。付け髭もあって最初は気付かなかった。なんのリサーチもせず見たから……」と釈明するも、山崎は小声で「それでも気付くのでは……」と首を傾げていた。

　また、斎藤も「取材のときご一緒して、そのときのカメラマンさんのブームだったのか民族音楽がかかっていた。そしたら竹野内さんが笑顔で踊りだして。取材陣はあまりにもイメージと違ったのか呆気にとられていた」と紹介した。

　共演者から次々に出るエピソードに、司会者から「演じた入間みちおもシリアスとチャーミングを兼ね備えている。それに通じるものがあるのでは」と声をかけられると、「そうかなぁ？　似ているかなぁ？」と最後まで納得できない表情を浮かべていた。

　歌手のSuperflyも登場し、主題歌「Farewell」のアコースティックバージョンを生歌唱。竹野内は「感動しますね。この歌で映画のスケールに力をくれた。ありがとうございます」と感謝を伝えた。なお、この日登壇予定だった水谷果穂は新型コロナウイルス陽性のため欠席となった。