子どもの“椅子引き”イタズラ投稿が話題 自然分娩できなくなる可能性も

新学期を前に、子どものちょっとしたイタズラが致命傷になることもあるという注意喚起の投稿が、ネット上で話題を呼んでいる。小学校での椅子を引くイタズラで、尾てい骨に骨折の痕が残ってしまったというイチフユ(@ichihuyu911)さんに、投稿に込めた思いを聞いた。

小学校での椅子を引くイタズラで深刻な後遺症が残る例も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
小学校での椅子を引くイタズラで深刻な後遺症が残る例も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

大人になってからのレントゲンで、医師が尾てい骨に骨折の痕があると指摘

 新学期を前に、子どものちょっとしたイタズラが致命傷になることもあるという注意喚起の投稿が、ネット上で話題を呼んでいる。小学校での椅子を引くイタズラで、尾てい骨に骨折の痕が残ってしまったというイチフユ(@ichihuyu911)さんに、投稿に込めた思いを聞いた。

 一連の投稿では、イチフユさんが小学3年生だった46年前、後ろの席の男子から椅子を引かれるイタズラを受けけがを負ったこと、その後大人になってからレントゲンを撮る機会があり、医師から尾てい骨に骨折の痕があると指摘されたことなどがつづられており、「思い切りお尻を床に打ちつけ、酷く笑われた。痛くないふりをしてその場をしのぎ、ひと月位痛かった記憶がある」、「継ぎ目がズレていなかったのが不幸中の幸い。もしもズレていたら、加齢と共に痛みに悩むことになったし、自然分娩もできなかったかもしれないと知った。子供のちょっとしたイタズラも致命傷になることがある」と自身の経験をもとに注意喚起を行っている。

「後ろの席の男子から日々イタズラをされていました。なぜかはわかりません。椅子引きはもちろん突然で、何も気にせず椅子のないところに腰を下ろしたのでかばうこともできずお尻を強打しました」とイチフユさん。周りの子ども達にドッと笑われたのが恥ずかしく、何事も無かったように急いで椅子を戻し痛みを堪えるので精一杯で、その男子に対して怒ったり泣いたりはできなかったという。

 その後のけがの容体については「帰宅して母にその日の話をしましたが、大丈夫? 湿布貼る? 程度の反応でした。歩いて帰れたのでまさか骨折しているなんて思わなかったのだと思います。周りもあまり心配しなかったので、自分も大げさに痛がるのはやめようと思いました」。しかし、1か月くらいは痛みが続き、母親とは「なかなか治らないね」という話をした記憶があるという。

 その後、大人になってレントゲン撮影の際に尾てい骨に骨折の痕があることが判明。「(医師からは)『継ぎ目がズレていたら加齢と共に痛みがひどくなっていた』『自然分娩できなくなる可能性もあった』と聞いて絶句しました。今、椅子に長時間座るのがつらいことや腹筋の時に尾てい骨が当たるととても痛むことについて、あの時の骨折のせいなのだと気付きました」。診断後は大きなショックを受けたという。

 投稿の反響は大きく、椅子を引くイタズラの他にも、鉛筆を刺される、がびょうを椅子に置かれる、膝カックンなど、たくさんの事例がリプライや引用リツイートでシェアされたという。「私のようなひどいけがを誰にもして欲しくない」とイチフユさん。ちょっとしたイタズラが取り返しのつかないことにならないよう、子どもたちにも周知徹底していく取り組みが必要なようだ。

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