バーベキュー用木炭からサソリ 混入の可能性はどこに? 輸入・製造元「メーカーに連絡を」

バーベキュー用の木炭からサソリの死骸が出てきたという投稿が、ネット上で話題を呼んでいる。輸入の過程で虫などの異物が混入することはあり得るのか。投稿者の男性と輸入・製造元を取材した。

木炭の袋から出てきたというサソリの死骸【写真:本人提供】
木炭の袋から出てきたというサソリの死骸【写真:本人提供】

現地で土間に焼かれた炭を広げ、自然鎮火させる際に紛れ込んだ可能性も

 バーベキュー用の木炭からサソリの死骸が出てきたという投稿が、ネット上で話題を呼んでいる。輸入の過程で虫などの異物が混入することはあり得るのか。投稿者の男性と輸入・製造元を取材した。

「BBQ用の木炭開けたら、サソリ出てきたんだけどwwwwwwwwどゆことwwwww」

 投稿された画像には、黒光りする体にハサミや尾が生々しいサソリの姿が収められている。

「実家の裏庭でBBQをやろうと、父が木炭を開けた時に入っていたそうです」

 木炭は投稿者の男性の家族が用意していたもので、男性は開封時は見ておらず購入経路も不明だが、一般的に100円ショップなどで販売されているバーベキュー用木炭の袋から出てきたと思われる。

「BBQが終わる前に、家に帰ったのでその後の処理は不明です」と男性。輸入品の木炭にサソリなどの虫が混入することはあり得るのだろうか。

 木炭の輸入・製造元である株式会社武田コーポレーション品質管理部の担当者は「炭の袋詰め工程前に、焼かれた炭を冷まし、大きさを分別する工程がございます。土間に焼かれた炭を広げ、自然鎮火後、人の手によって大きさ別にカゴに入れます。その後手作業にて袋詰めいたしますが、その際に砂や石の異物は取り除いております」と袋詰めの際の作業工程について説明。

「鎮火作業は屋根のある屋内で行われますが、床は土になっており鎮火作業は一晩以上放置することになります。その際、紛れ込む可能性はございます。しかし、その後の分別作業、袋詰め作業にて異物はほぼ除去できます」とサソリなどの虫の混入の可能性を認めつつ、実際に混入したまま国内に持ち込まれることは非常に珍しいと回答を寄せた。

 では、もし何らかの異物の混入に気づいた場合どうすればいいのか。同社の担当者は「今回の場合は当社のように、製造メーカーに連絡していただく事が良いと思います。メーカーは環境省、または環境局へ報告を行い指示を仰ぎます」と回答。仮に死骸であっても、国外から動植物が持ち込まれると自然環境に何らかの影響を及ぼす可能性もある。まずはメーカーに連絡するのがよさそうだ。

次のページへ (2/2) 【写真】サソリが入っていたと思われる木炭の袋(写真右下)
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